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僕らはみんな銭形警部を目指せばいいのさ


こんにちは。

スタートアップも市民権をだいぶ得てきていて、大企業からスタートアップへの転職の話もよく聞かれるようになりました。

しかしその分よくスタートアップへの転職失敗系の記事を目にする機会がふえた気がします。

このあたり第一人者であるキープレイヤーズの高野さんがこのような記事を公開されているあたりからも、実際に起こっているんでしょうね。

自分は大企業からスタートアップへの転職を実際に体験していまして、そのあたりから得られているポイントみたいなものがあるので、せっかくだからまとめて見ようと思います。

まずは大企業病を理解する

まず転職云々の前に理解しないといけないことは大企業病です。大企業病に侵されている状態では仮にスタートアップに転職してもまず活躍できません。

最近やっと大企業病を一言でいえるようになりました。ようするに「臭いものに蓋をする」ことです。

何か自分が認識した違和感があるのに、それを見なかったことにして放置する現象のことです。

最近資金調達をしやすくなったこともあり、どこも事業や経営レベルに対して組織化が先行して走っています。なのでただでさえカイゼンしないといけない事だらけの割に結構大企業と同じロジックで組織化されているせいで、政治含めて実際に実行していくことが重かったりします。

なので、大企業に所属しているときに大企業病に蝕まされていると、結果スタートアップに転職しても結局大企業病で身動きとれなくなり、愚痴を吐きつつ辞めることに。

大企業病の超え方は銭形警部が実演してくれている

銭形警部は皆さんご存知ですよね?あの名作ルパン三世のライバルとしてルパン三世を逮捕すること命をかけている警視庁所属でインターポールに出向している警部です。

彼の責務はずばりルパン三世を逮捕すること。これが所属してる組織であるインターポールとの約束ごとになります。ちなみにいつまでに逮捕する目標を持たされているかは定かではありません。

そんな銭形警部が大企業病にならない男であることを証明しているシーンがあります。皆さんカリオストロの城という映画をご存知でしょうか?

不屈の名作です。異論認めません。

あらすじはWikiでも参照してください。

この中のシーンでカリオストロ城の地下にあるゴート札の印刷工場をルパンと銭形警部が発見して一度そこから逃げ出すシーンがあるのですが、その時のやり取りがこちら。

銭形:ニ ニセ札作り… ルパン! これがこの城の秘密か!

ルパン:そうよ

かつて本物以上と讃えられた ゴート札の心臓部がここだ。 中世以来 ヨーロッパの動乱の陰に 必ず うごめいていた謎のニセ金。ブルボン王朝を破滅させ ナポレオンの資金源となり―1927年には世界恐慌の 引き金ともなった歴史の裏舞台 ブラックホールの主役ゴート札。

その震源地を覗こうとした者は 一人として帰って来なかった。

銭形:噂には聞いていたが まさか 独立国家が営んでいたとはな

ルパン:とっつあん どうする? 見ちまった以上 後戻りは出来ねえぜ

銭形:わかっておる 警察官の血がうずくわ

ルパン:ムフフ… ここから逃げ出すまで 一時休戦にすっか?

銭形:よかろう だが 盗人の手助けはせんぞ。脱出した後には 必ずお前を逮捕するからな

ルパン:上出来だ

さて皆さん、もうお気づきですよね。このシーンのポイントは、銭形警部は所属してるインターポールからルパンを逮捕する責務を渡されているにも関わらず、その責務を所属するインターポールに許可なく勝手にカリオストロ公国のゴート札問題の解決に再設定し、しかもその組む相手が逮捕すべきルパンというのがこの流れでございます。

臭い物に蓋をするどころか、「知っちゃったからにはしょうがない精神」で、自らの意思で責務を変更するわけです。

まぁインターポールを無視しちゃうのはコンプライアンスの厳しい現代において些か問題になるものの、この時に自分で自分のあるべき責務を変えるためにワークするというのこそが大企業病ではない証です。

僕らはいつだって周りの人や社会から「試されている」のですから、正しく行動できるように日頃から内省しておくのがいいんでしょうね。

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