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愛と熱狂の渦。PRとは「共同生活圏の創造」ということなのかもしれない。

先日「PR3.0 Conference 〜企業と「個」の新しい関係構築〜」というイベントに参加してきました。あらいるいです。

この記事は、僕と同じように社内においてマーケが少ないとか、ひとり広報であるとか、限られたリソースの中でしか生きられない、まさに立ち上げ期の"同胞"とも言える人たちに共感を得られたらいいなと思い、世に送り出します。

今までのキャリア的に、僕はデジタルマーケティングの歴が長く(7〜8年程度)、コントローラブルな投資を多く扱ってきました。デジタルマーケティングは、THE "KPIマネジメントの王道"といった、数値で全て計算ができて未来予測もできる類のものです。そのため、PRに関しては当然未経験。

ただ、PRがそろそろ当社プロダクトでもコーポレートにおいても必要だなと感じ始めてから、色々な方とお話をさせていただいたり、本を読んだりでインプットを進めている中で、

「PRとは何か?」

ということをしっかり理解した上で腹落ち、戦略や実行プランに姿形を変えていきたい、変えてあげなきゃなと思っておりました。これは、どう考えても経営インパクトのでかい事案であることは間違いないという予感がしたからこそちゃんと準備・設計・予測をしてからやろうと思ってました。

そして昨日のイベント、無知な僕からすると、衝撃が走るセッションの数々でした。参加、大正解。

なぜ刺さったかを明確にするために、冒頭でうちの課題・現状を明確にしておきます。

①PR経験者が社内にゼロ
②やっていかなきゃという危機感はあれど、ぶっちゃけようわからん
③ADは一定以上の規模を投下している一方で、さらに拡大させたい
④PRにどこまで投資すべきかという判断材料があまりにないし、どの程度の投資が必要なのかの肌感もない

こういったfact・Issueがある状況なので、昨日のイベントで着想を得た、何を大事にして今後アクションしていくかを論じていきたいと思います。

※なお、この記事は、PR未経験者が昨日までイベントや対話等で得た膨大なインプットを一つ一つ咀嚼し直して、「こういうことですかね?」と世に対して問いを投げかけたいと思っているので、違かったら違うって言っていただけるとありがたいですw 議論したいですし。

この画像はClosing sessionで広島大学准教授の河さんが登壇時に利用されてたスライドです。(個人的には河さんの話し方・言葉選びの丁寧さがとても印象的でした。ご一緒されてた嶋さんも、PRのことが好きで好きでたまらないんだろうなという話し方でそれもまた印象的でした。笑)

総じて結論めいたことを仰ってくださったのですが、このセッションの中で特に印象に残ったKWは、総じて下記。

・PRとは、共同体との関係性づくりである。
・PRとは、手法でもあるが、一方で考え方や思想、マインドセットである。

この二つ。
2枚目の画像の右下の図がわかりやすいですね。
PR personを媒介として、企業と生活者をつなぐ役割。ただメディアリリースをするのがPRではなく、生活者に対してアプローチするための活動であればそれはPR足り得るという発想。

つまり、今回のテーマにそってマーケティングとPRの差分を明示してみるとすると、

# マーケティング(コトラーの理論を参照)
1.0:プロダクト主導で、プロダクトが成立するだけで売れる時代
2.0:ユーザー主導で、ユーザーに最適なプロダクトを提案することでようやく売れる時代
3.0:(一般的には価値主導と語られますが)ストーリー・ビジョン主導で、プロダクトや販売者・企業の価値を理解してもらえて初めて売れる時代
# PR
1.0:メディアに出せば知られて売れる時代
2.0:ユーザー課題を解決するための価値として、第三者(メディアなど)とリレーションを築き、ユーザーにプロダクトを提案する時代
3.0:「個」が企業やユーザーの媒介者となり広めていく時代

という解釈なのかなと思いました。
でもこの二つって、ぶっちゃけもはやそこまで差がないなと思いましたw

最終的には「どういう人が、どれほどの熱狂・祈りを持って世に放たれたプロダクトを、どういう人が評価して広めているか」そして、「それが、世に対してどのような問いを投げかけているか」が今後のこの世界では重要になるってメッセージ・解釈だったのではないかなと、個人的には結論づけてます。

ここまではさほど異論ないと思うんですが、転じて。

結論として、タイトルに記載した

PRとは「共同生活圏の創造」ということなのかもしれない。

と思った過程を共有してみると、

①PRとは共同体との関係性作りである
②PR personは企業と生活者をつなぐ媒介者である。

この二点が真理とするのであれば、

PRとは、人々の生活や暮らしを再定義させる可能性があるものである

ということであると。
つまり、企業と生活者をつなぐ媒介者(=PR person)が新たに創造する「共同生活圏」というものを作っていく時代なのではないか?と。(図解)

人は人それぞれ特定のプロダクト・集団の思想やプロダクトそれ自体と、共に生活する概念的な「共同生活圏」が出来上がるということではないかと。「〇〇がある生活」から、「〇〇と連帯した生活」に変わっているのだろうなと。連帯という言葉が適切かどうか怪しいですが、「何かに所属してる感」・「自分を表現するもの」をPR personは人々に提供していく存在になるのだろうなと。

また、それが転じて様々なPR personを通じて様々な熱狂的プロダクト・思想に対して人がついて回るようになると、

その圧倒的熱狂に伴うプロダクトや思想には必ず軸となる思想があり、より大衆を惹きつける「良きコンテンツ」としての共通項がある、ということなのかなとも思いました。

こういったPRとしての素地が何かなと改めて思った時に、実は当社は明確にこれまでアクションを踏んでおりました。

まず、コーポレートにおいては、CIを明示しており、フィロソフィー(一般的にはビジョン)・ミッション・行動規範が明確です。
(ここら辺については、当社代表の仲子がそのうちブログを書くと信じてますw ※追記:現在、コーポレートサイト・ロゴも刷新中で、VIも明確にしていきます!)

簡単に紹介させていただくと、

# Corporate Philosophy(企業理念):
Empower people to move forward
世界を、一歩前へ。
# Mission(果たすべき役割):
AIテクノロジーの力で
プロフェッショナルをもっと身近に。
# Our code(行動規範):
Make BIG〜でっかく変えよう〜
User first〜ユーザーファーストで語り合おう〜
Fun as Professional〜プロとして楽しもう〜
Empower each other〜お互い高め合い、引き出し合おう〜
「  」Blank for you〜一人ひとりが主役であろう〜

※Blank for youは、合宿レポートで綴ったように、一人ひとりがCODEを独立してオリジナルなものを作ってます。

上記を元に、当社が運営しているジョブクル転職は、

転職のプロをもっと身近に。

というプロダクトミッションを掲げながら運営をしております。

AI×チャットにより、AIでのクールな提案、チャットにおける暖かいサポート、これを"&"で追求していくことでプロダクトを磨いております。

これらをベースに、戦略を作り施策を執行していきます。
※12月〜1月くらいに、ようやくちょこちょこ記事がリリースされると思いますので、楽しみにしててください!!


長くなりました。
ここ最近のインプットが濃厚すぎた。笑

僕が現在管掌している範囲が、
・広告(デジタル〜オフライン)
・PR
・ブランドづくり
・採用

ここら辺なので、対外的にコミュニケーションを取る外交員みたいになってきました。Reproさんのイベントで登壇させていただいたり。(何かイベントあったら呼んでください。飛んでいきます。登壇チャンスもお待ちしてます)
今後は、PRチームが最低限知っておいたほうが良いデジタルマーケのことだったり、その逆も然りだったり、僕のキャリアだからこそ見えてくるものもあると思ってるので、どしどしアウトプットしていきたいと思います。

先日のイベントは、タイトル通り、本当に「愛と熱狂の渦」の中にいる感覚になりました。もはやアートに近い感性。

ただ、相当刺激になったし、マジ楽しかった。
僕みたいな素人には相当有難かったです。
誰に勧められたわけでもなく、なんとなくヤバそうな直感がしたので申し込みをしてみたけど、自分の勘を信じて正解だった。

なお、ここまで読んでくださって、PRでお手伝いしたいと思ってくださる方、経営レイヤーがPRに大いに理解のある環境で存分に自分の思想を発揮していきたい方、ぜひご連絡ください。一緒にやりましょう!ぜひお手伝いでもJOINでも、超絶ウェルカムです!流石にもう、一人はしんどいんです!w
ガンガンTwitterで絡んでください!

最後に、運営のPR Tableのみなさまやボランタリーの方々への最大限の感謝をして、今日はこれくらいにしておきたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!

(なんか全然綺麗にTwitter貼り付けられないから、もはやキャプチャ・・)
ここらへん、自分の課題として刺さりました。


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