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感謝に感謝する

なかなかnoteまでたどり着かない日々だけど、これは書き留めておきたい、と思ったことがあったので。
夫I氏も私も疲労と老いについてよくこぼしながら家事を押し付けたり担ったりしている。昨夜のやりとり。
「豚肉を焼いてほしい」「いいよ。この野菜たちは?」「つけあわせ」「え~めんどくせ~」「かぼちゃは煮てもレンジでも好きな調理していいよ」「ほうれん草も鍋つかうんでしょめんどくせ~」「シュフのみなさんは何度も鍋を使いまわしてメニューを完成させてますよ」「スープは何」「鶏皮」「こんなにいれる?」「鶏皮ポン酢も作ってしまおう」「めんどくせ~~~」
めんどくさがりながらも、かぼちゃはたっぷりのバターでソテーし、豚肉はぬるめの湯でゆでてから焼くという丁寧な調理でとっても美味しかった。鶏皮のスープも、ネギと鶏皮と生姜だけで作ってみたけど物足りないなあとダシダと卵を溶き入れて、美味しいスープになってた。

食事を終えてしばらくして、お皿を下げるときに、1品1品の味わいを口の中で反芻しながらしみじみと私はお礼を言った。
「お肉もかぼちゃもスープも、全部美味しかった~。ごちそうさまでした」
すると夫I氏は、ハッと驚いて、そして子どもがサンタさんに言うような口調と表情で「ありがとう~~~♪」と言った。

その驚き+感謝の表現に今度は私がハッとなった。

ほんとの感謝、期待して・されての「挨拶としての感謝」じゃない感謝のやりとりってこれだよな。礼儀じゃなくて、この100パーセントの感謝が好きだ。これが口から出るような状態が、自分にも関係性にも健全なんだな。
心が開いていて、相手のことが見えていて、ねじれなく素直にことばや態度が表現されている状態。忘れないように書いておく。

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