師走が来 にわかにざわめく街並みに きみの姿を探す午後9時 ~今週の短歌~
今週はお別れがあって、でもお別れのおかげでいい風に変わったものもあるような、そんな週だった。
鍋つつき 湯気の向こうの表情は 定かに見えぬ だから話せる
さみしいと 伝える言葉に嘘はない けれど心は移ろうもので
会いたいとあんなに祈っていたけれど離れてみれば願わぬもので
笑い合い あなたじゃないと実感す こうして楽しいときは過ぎゆく
返信を待てど暮らせど未読のまま 夢の中で返信に泣く
霞む目を ごまかしごまかしいる場所で あなたわたしの目覚まし時計
写真をば 待つと言われて奮起して かじかむ指で操作するアプリ
会いたいと 言ったときに会える人 心が温みひやりと冷える
お土産を会う理由にする私 お土産理由に家呼ぶあなた
やりとりを見返してはつく溜息に ほわりと滲むふたり目の存在
楽しいの あなたがいなくなったのに いつしかそれが自然となって
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