司名森ちほ

しなもりちほ。旧名:利瑚 莉朱(Lyco Ris)。 1993年大阪産。『物語る』人に…

司名森ちほ

しなもりちほ。旧名:利瑚 莉朱(Lyco Ris)。 1993年大阪産。『物語る』人になりたい。 愛してるのは、言葉とユーモアとワイン。 Twitterもやってます。 日常/エッセイ/小説/ショートショート/詩/

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    素敵な作者さんたちの作品。私が読み返したいと感じた記事をまとめています。敢えて平仮名のりぴーと。

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    私を構成するハギレたち。徒然なるままに。 日常のこと/考えごと/エッセイ/読書感想文/

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    仕事とか職とか将来とかやりたいこととか。それらに関連する話をまとめました。

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相対評価と絶対評価。そして私が臨床心理士を諦めた理由。

 私には、高校生の頃からスローガンのように掲げている言葉がある。  その言葉は当時の私を救う言葉であり免罪符であり、盾であり武器だった。当時から随分年月を経た今でも、私はその言葉を大事に抱えていて、ときには人に差し出すこともある。 「苦しみは絶対評価」  高校生あるあるかもしれない、思春期あるあるかもしれないが、私は私なりに、ものすごくしんどい時期があった。今は大分ましになったけれども、私の核のどこかにそれはまだ残っているしきっといつまでも消えないと思う。  当時よく言わ

    • 責難は成事に非ず|エッセイ

      世の中ってさ。言いたくなることたくさんあるじゃない? ネットやらSNSやらニュースやらで 誰が何しているのか見えるようになった分、 意見したくなることも増えたじゃない? 特に政治。 もっとこうしてよ! なんでこうすんの! そうじゃない! 憤ることはたくさんある。 そんなとき私は『十二国記』の一編『華胥の幽夢』を思い出す。 「責難は成事に非ず」 とある人物の遺言である。 責めることは何を成すことでもない、とざっくりそんな意味だ。 詳細は割愛するが、(ぜひ読んでくださいぜ

      • 怠惰な性格の持ち主は親失格?|エッセイ

        結婚して1ヶ月後、親になることが判明した。 こんなにすぐ? と有り難くも驚いたのが本心。 根が小心者で心がやわやわな私は、どうかこれがぬか喜びになりませんように、 と祈るように、心が舞い上がらないように抑え込んでいた、 ぬか喜びほど恐ろしいものはない。だって自分の心に裏切られるんだもの。 それはそれとして。 子どもを持つと、これまでなかった母性が目覚めると聞く。 こんなに自己中心的な私でも、子が第一になるのかしら? できるのかしら? そうしなければ、と思った。

        • ミニマリストを目指したい話| #呑みながら書きました

          マリナさん、いつもありがとうございます。 お酒は飲めないため、今回のお供は紅茶ラテです。 ヘッダーはまったく関係ございません。美味しかったですこれ。 はい、本題。 母になって、ライフスタイルが大きく変化した。 先日の記事にも書いたが、着る服も大きく変わったし、使う物にしてもそうである。 さらには子ども関連でびっくりするほど物が増えて、次の引っ越し地獄じゃね? と気づいた。 そうだ。ミニマリストになろう。 まるで初めてミニマリストという概念を知ったかのように記述したが、

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          noteに書けることが本当にない|エッセイ

          産休育休に入ったら、毎日1本はnoteを書こうと思っていた。 が、見ての通りこの現状。 ぜんぜん書けてないじゃないか!!! なぜ書けないのか考えてみた。 私は、日常でなにかしらの気づきがあったときや、ぼんやり物語が浮かんだときに書いていた。 では、産休育休に入ってから気づきがないのか? そんなわけあるか!(強め) だが育児の気づきは夫と共有するのである。 つまり私は、他のだれとも共有できないことをnoteにあげていたということだろうか。 そうだろうか。分からない。

          noteに書けることが本当にない|エッセイ

          母になりたい|エッセイ

           子どもが5ヶ月になる。  つまり私も母になってから5ヶ月が過ぎようとしているわけである。  だが、なんだか「母」になれている気がしない。  現在育休中で、ずっと子どもに向き合っているのに、である。    いや、「母」にはなっているのだが、その「母」が「私」とちゃんと結びついていないのである。  原因はいくつかあると思う。 「母になった私」で「母になる前の私」を知っている人たちに会っていないから、自己像が直線で結びつかず一致しないことがひとつ。 「母になる前の私」が打ち込

          母になりたい|エッセイ

          1000年前と1000年後、行くならどっち?|エッセイ

           タイムマシンが発明されたとして、1000年前と1000年後、どちらかに行けるとなったらみなさんはどっちに行きたいだろうか。  私は断然1000年前で、夫は1000年後だと言う。だって過去は記録されてるけど1000年後は見れへんやん、と。おっしゃる通りではあるが、記録された過去が正しいとは限らないわけで、それを自分の目で見るのはとてつもない浪漫じゃないか、と私は思う。そもそも私は近未来テクノロジーとかより古代文明に魅力を感じるタイプだ。幼いころからそうだったし、今でも文明の

          1000年前と1000年後、行くならどっち?|エッセイ

          毎日に変化がほしいのは罪ですか?|エッセイ

           私事だが(もっともnoteには私事しか書かないのでこんな前置き奇妙なんだけど)、この度一児の母となった。  母となってまず変化するのは日常。これまでは産前休暇で、いわば期間限定専業主婦みたいなもんだった。お腹は大きいし身体は重いしで生活は不自由だけど、まあリズムは自分で取れていたわけだ。それが産後となると話は変わってくる。まず第一に優先されるのは子のリズム。一定間隔おきの授乳に、おむつ替え。泣いたらその都度理由を探り探り対応する。それがもうひたすら毎日続く。夫が家にいる(今

          毎日に変化がほしいのは罪ですか?|エッセイ

          産後、こんなん聞いてないで5選|エッセイ

          妊娠中というのは、色々情報を集めてしまう期間だと思う。 実際私もそうだった。 けれどそうであっても実際産後になってみると、こんなん聞いてない!となることがいかに多いことか……。 1.お腹ってへこまないのね!? 臨月となり、このお腹もあと僅かか……と愛でていた膨らんだお腹。 どっこい、お別れにはなりません。 もうひとり入ってますか?と思うほどへこまないお腹。まあ、子宮のサイズ戻るの待ちやししゃーないよね……。 1ヶ月〜3ヶ月ほどで元に戻るとは言われました。 余談ですが、妊娠

          産後、こんなん聞いてないで5選|エッセイ

          人生でいちばん強烈で、きっとそのうち忘れる体験|エッセイ

          先日、人生で最も強烈であろう体験をした。 出産である。 厳しいものだと噂には聞いていたし、この10ヶ月に渡る妊娠期間でそれなりの覚悟を積んできたつもりだった。 だが甘かった。 こんなのトラウマになるよね!?というレベルで、もう二度と御免なくらいだ!と喚いていると、そのうち忘れるように脳ができてるから大丈夫〜、次のときには慣れてるよ〜と言われた。本当かは疑わしいが、もし本当ならば今のうちに書き残しておくべきでは!?となった次第。 さて、私には実母がいない。正確には、3年前に他

          人生でいちばん強烈で、きっとそのうち忘れる体験|エッセイ

          ”好き“の感情は電化製品か革製品か|エッセイ

           パートナーや配偶者に対する”好き“の感情は、いつがピークだろうか。  片想い期間? 恋人初期? あるいは婚姻関係になってから?    買い物は、買うときにいちばん、その物への愛着が湧くのだという。例えば電化製品であれば、そこから機能は劣化し汚れて、テンションは下がっていくのだろう。(無論、人によるとは思うが)  革製品は、購入当初は固く、だんだん手に馴染み風合いが出てくる。つまり経年変化を楽しみ育てていくものである。(これも人による)  恋は前者、愛は後者、といえるかもし

          ”好き“の感情は電化製品か革製品か|エッセイ

          電化製品とともに買うもの|エッセイ

           先日、夫と家電量販店に行った。引越しにあたって、いくつか要り用なものがあったからだ。  最初に、不動産屋に紹介してもらったところでエアコンを購入した。接客を担当してくれた初老の男性は終始淡々とビジネスライクに話を進め、どうもせかせかとした印象があったのを覚えている。エアコンについては詳しく教えてくれたし、満足のいく買い物ができたので不満はないのだが。  その次に訪れたのが、別の家電量販店。以前引越しの際に、近隣のお店より安かった(安くしてもらえた)のがそこだったので、先ほど

          電化製品とともに買うもの|エッセイ

          せっかく毎日休みだから、平日は毎日投稿してみようかしら。生活に張り合いが出るかな。体調が許せばだけど。

          せっかく毎日休みだから、平日は毎日投稿してみようかしら。生活に張り合いが出るかな。体調が許せばだけど。

          昔私は、何者かになれると思っていた|エッセイ

           小学生の頃の話である。  私はたいへん内向的な性格で、思考という思考が現実世界を離れ自分の中の『論理』に集約されるという、なんとも頭でっかちな子どもであった。  得意な考え事は、「時間の流れとはすなわち?」「社会とは?」「目に見える色は本当に人類皆共通なのか?」「何が人を人たらしめるのか?」「怒りとは?」といった小難しく思われるテーマで、私は延々とそれらについて考え込み、ありとあらゆる答え(らしきもの)を編み出してきた。無論、参考文献などはない。    だから私はいつも、自

          昔私は、何者かになれると思っていた|エッセイ

          2023年度目標!

          私が外出しないうちに春がやって来て、なんならもう葉桜ということで、今年度の目標をば。 ①Web小説アップ 今プロットを練りに練っている物語。 ジャンルはファンタジーで、完全に世界創作もの。 これを小説サイトに掲載して、完結までもっていく。ただWeb小説アップしたことないから、いまいち手順が掴めんのよね。みなさんサイトに直接書くの?それともワードとかに書き溜めて適宜アップするの? ②新人賞応募 上記とは別に、日本を舞台にしたリアリティ小説(?)も書く。時代としては平成だ

          2023年度目標!

          3月がおわったなんて|エッセイ

          もう4月。……えっ!? と、いう気持ちである。 私はこの3月、通院以外で家から出ていないし、なんならずっと寝たきりで仕事も家事も執筆もしていない。 もちろん遊んでもいない。 なのにもう4月。なぜこんなに日々が過ぎるのが早いのだ。 私の知らぬうちに桜は満開の時期を迎え、花粉は大量飛散している。 学生たちは卒業し、我が社は新入社員を迎える準備をした。 なのに私は、それらすべてに関わりなくひっそりと生きている。 こんなことは初めてである。 私のクローゼットには未だにニットの服が

          3月がおわったなんて|エッセイ