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曇り空浮かぶ晴れ間にひっそりと祈る週末ひとつのゴールを|今週の短歌

 もはや『今週の』ではなくなってきているような気がするので、マガジン名を『きまぐれ短歌』に変えてしまおうかと、半ば本気で考えておる次第。
 ひとまず、なしくずしの今週の短歌をどうぞ。

モンスター 狩るに狩れないもどかしさ 人の世の常なんて申せば

マッサージ 一日さぼるはまあ些事で それでも人の身体は変わる

夢の中 ゆめゆめ叶うまいという あの日の存在振り向く心地

伝えども 言葉を如何に尽くそうと 生まれる齟齬に諦めるのか

なにがほしい 己に胸に問いただす 応えは虚無か泡沫で

自らの気持ちも分からぬ私では 貴方の気持ちを見るしかできぬ

温もりを 恋しがる夜思い出すは いっそ構わぬ 誰の顔でも

逢いたいと願う感覚 遠ざかり 今は何を求めるのやら

あれあれと 手繋ぎ視線交わし合い 始まるなにか実体もなく

名前とは なにに対してつくものか どこが始まり鶏と卵で


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