早起き。

晴れ晴れとした、異国であっても人好きされることに疑いのなき休日、僕はゆるゆると飲み食い遊びの時を過ごしました。

この日、amは人の起きたつ時間ではない。との黙殺された怠惰な主張の肩を持つ僕が、底抜けに陽な太陽の気に当てられて珍しくも午前中から活動を始めましたから、なんとも時間と体感にゆとりがありまして、細事にめくじらが立たぬこと。
おかげで喫茶店やら公園で毒を吐き出す回復時間がよう要らん。
朝から動き出すだけで単純な数字の長さを得るのみならず自分の取り回せる時間がこうも伸びるとはなるほど、朝に動き出す得はここにあるかな。と心得ましたよ。

ともすると、平時ならば半月はかかるかなと思える数の場所に、一日で足を運ぶことができましてこれまた満足。
何々食う飲むも様々あり、到底1日とは思えぬほど記憶に区切りがつきました。


方々に赴き、気の向くままに飲み食いしまして思いますのは、人間、如何なる時でも腹が満ちてりゃ幸福かな。合わせに飲み物なんてあればもう至福。なんてところでございます。

ここまで朝起きの益を髄までしゃぶった僕ですけれども、やはり日頃せぬことを試みたツケが返ってくるのも間違いのないようで、満腹至福なれど日が暮れ切らぬうちにヘトヘトになり各々そりゃもう眠いで会話のキャッチボールも球の拾い合いの様相に。
しまいにゃ球が拾えりゃ上出来でお互い球をなくすことなくすこと。
そんなですから結局、自然と解散の運びとなりまして、20時過ぎに電車に乗ることになりまして、
遅くに起きる生活であれば今から盛り上がり時ってな時刻にもう事切れて電車に揺られるのは早起きの機会損失でありますかなと思うところであります。


さて世間様的には遊び終わるにはまだ速く、早めに切り上げるには遅い時間に電車に乗ったのですから、車内はまばらに空席がありました。
コレまた早起きの益をあくまで拝受する僕は2人席に1人で腰掛けて窓にもたれて揺られながら、外を見て、「明日は一日寝ることになりそうだから結局のところamに動き出すのは元気の前借りだなあ〜」と一考。
コレ、リボ払いにして往生際に踏み倒すとの覚悟がないうちは、偶にで十分なところかなと。


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