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米国で急伸のフード・ビバレッジテックワインメーカーVintage Wine Estatesがアツい

ワインテックメーカーVintage Wine Estatesとは

サンフランシスコの「ワイン」スタートアップ企業

Vintage Wine Estatesは米国サンフランシスコのワインやスピリッツを扱うスタートアップ企業で2007年にパットローニー(Pat Roney)によって設立されました。

2018年にはAGR Partnersから7500万ドルの調達を行っており、フードテック、ビバレッジテック業界におけるスタートアップ企業としても注目されています。

スタートアップデータベースであるCrunch Baseにも登録されていますね!

https://www.crunchbase.com/organization/vintage-wine-estates#section-funding-rounds

ボトル入りのワインカクテルを発売開始!

このVintage Wine Estatesが健康志向の消費者に人気のある食材を使って作った、ワインベースのカクテルが「Gaze Wine Cocktail」です。

Gaze Wine Cocktailsはアルコール度数4.5%、「ココナッツウォーター - シャルドネ - モスカート」と「ブルーベリー - ザクロのモスカート」の2種類が販売されています。

新しいワインカクテルを消費するペルソナは?

Vintage Wine Estatesによると、このワインカクテルではココナッツウォーター、ブルーベリー、ザクロなどの食材を軽くてさわやかなワインとブレンドしているので、

ヨガ、スパトリートメント、ワークアウト後、ハイキング、自転車、ビーチでのプールサイドといったリラックスの時間を楽しむ消費者をターゲットにしているようです。

Vintage Wine Estatesの社長、Terry Wheatleyは次のように述べています。

「ワインを楽しむ多くの消費者は、フィットネス、ヨガ、瞑想、野外活動、セルフケア、その他の前向きな努力を含むライフスタイルも実践しています。

「私たちはモダンで、楽しく、楽しく楽しめるワインカクテルの中で、ワインと自分の好きな材料を組み合わせることによって、彼らにアピールしたいと思っていました。」

8月より米国で販売開始、日本進出も近いかも

このGaze Wine Cocktailは2019年8月より米国で販売を開始します。

希望小売価格は375mlのボトルで5.99ドルです。
24本入りパックで購入可能です。

ゲーム・オブ・スローンズワインなど個性派ワインを生産

実はこのVintage Wine Estatesはフードテックスタートアップ企業だけあって、様々な面白いワインを製造しています。

そのうちの一つが「ゲーム・オブ・スローンズ・ワイン」です。

普段ワインを飲まないような層にもアプローチするために、
大人気ドラマとコラボするという思い切りの良さも見習いたい!

ワインメーカーのBob Cabral監修のワイン

ただの取って付けたような新興ワイナリーではありません。

Bob Cabralは4代目の農家でぶどう栽培者で、カリフォルニア州エスカロン近郊の家族農場で学んび、フレズノ州立大学で学位を取得。

ゲーム・オブ・スローンズのファンであるボブは、キャラクターの力と彼らの王国の地形に合わせてワインを作り上げることに挑戦して生産したそうです。

Wine Enthusiast Magazineにも認められた醸造家

ボブは30年以上にわたってプロとしてワインを作ってきましたが、彼はまだ自分の最高のワインを作っていないと考えています。

これまでに、16年以上ワインを醸造し、ヴィンヤードから最初の100ポイントのカリフォルニアピノノワールを植えそして生産し、そして95から100ポイントのカテゴリーにランクされた100以上のワインを作り上げています。

2011年にはWine Maker of the YearとしてWine Enthusiast MagazineのWine Star Awardを受賞するなど米国で活躍する本物のワインメーカーによる本格的なワインになっています。

Vintage Wine Estatesについてのまとめ
今、フードテックならぬ「Bev Tech」がアツい。

近年、スタートアップ界隈で注目されてきた「フードテック」ですが、飲料×テクノロジーとしての「ビバレッジテック(Bev Tech)」という視点からも面白い企業がVintage Wine Estates以外にも増えています。

飲料×テクノロジーという視点から見ても、より安全でより美味しく、より健康的な食事が生まれる可能性があります。

そして飲料×マーケの視点からもターゲットでなかった層の掘り起こしは、
機動力の高いスタートアップの得意とするところかもしれません。

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