見出し画像

発言における「甘口」と「辛口」と「軽口」の違いについて

 今日はだーいぶ時期をずらした記事を書きますよ。
以前、某メンタリストさんのYouTube動画が炎上しましたね。覚えている方は覚えてるかな~くらい前ですが。で、ホームレス状態の人たちや生活保護受給者の方々について「辛口で」という趣旨だったからああいった口調や言葉になった、ということを後日その方は仰っていたかと思います。
 今回はその「辛口」について、「甘口」と「軽口」との合計3つを使って比較しつつ説明しようかなと思うよ。案の定2000文字超えなので、時間がない人や、長文を読むのが苦手な人は太字だけ読めばわかるようにしてあります。
 
あと毎度のことながら、あくまで個人的な意見なんでスナック菓子みたいな感じで読んでください。シャッス(お願いします)!

そもそも何かについていう時の「辛口」と「甘口」ってどうやって使うの?

 まあ大体ね、学校とかまでなら成績を「評価」するときだったり、学術分野とかになってくると「批評」するときに使ったりしますね。批評は芸術作品とか意見とか理論とか、そういったものに対してよーーーく考えてから良し悪し評価を下すような意味合いの言葉です。攻撃的なのではなく、「吟味する」ことに近いかな。
 「辛口」と「甘口」は、誰かへ指摘や意見をするときにどう見るかとか表現するかについて、その響きや見方が優しいか厳しいか、単刀直入か配慮しつつ言うかなど・・・つまり批評するときの厳しさの度合いを示す言葉として「辛口」とか「甘口」とか言われますね。あとはカレーとかか。私は作るとき甘口に牛乳入れる派だよ。カレーはね。英文法にはいつも辛口食わされてるよ。

 話がそれました。さて戻すと、「辛口批評」とは、人格を尊重することを前提として、作品とかの対象にどういった評価するかっていうのを厳しい目でみて、「作家がこれ読んだらどう思うかな、可哀そうかな」というのを基本抜きにして書いたり言ったりするわけですね。だってその人の人格を攻撃するつもりではないですからね。
 対して「甘口批評」は、いわゆる、生暖かい目で見るみたいな、結構寛容な目で見て書いたり言ったりする。なんか見逃してやってるところ多いなあというか。私の仕事で甘さと辛さが表れるシーンといえば、「授業初めの復習小テストの合格点が6割?嘘だろオイオイ、甘すぎません?私の授業では8割未満は凡ミスであれ絶対に不合格ですよ」とかが例になるかな。

 まあ、何を言うにも「どう言うか」の違いだったり、他者の言動や、他者の作品に対して「ちょっと甘やかして見逃してやるか、厳しく細かくやるか」とかいろいろな思いや背景があるわけですから、批評にも種類があるわけですね。批評の批評とかありますからね。あなたがそういったもの楽しんで読んだりするタイプの人ならもれなく私から握手サービス受けられるのでいつでも申請してください。
 「辛口」と「甘口」は、批評するときの視線の違い甘い目、辛い目。甘さと辛さ。こう見ると本当に分かりやすいですねえ。
あ、あと「批評」と似た言葉に「批判」がありますが興味ある人はぜひ調べてみてください。それぞれ漢字辞典で漢字の意味を知ると分かりやすいですよ。

じゃあ「軽口」ってなんだろう。

 「甘口」と「辛口」についての違いは前述の通りですが、記事タイトルにある「軽口」ってなんだろう。つまりここで話題にしたいのは、なにかについての良し悪しをあれこれ人道的なルールを守りながら行う「批評」と、「軽口」の違いについてです。
 「軽口」と聞いてみんなどういうフレーズが浮かびますか?
私だったら、例えば目の前の人がコンプレックスに思っているであろうことを話題に出したりとか、よく知らないものについてそれは悪いものだよと言うことだとか、相手の事情を考慮しない発言とか・・・。
 これを読んでいる皆さんも「軽口」を言った・言われたという経験をぼやっと思い出したかなと思いますが、その「軽口」って「よく考えもしないでポロっと出た言葉」ですよね。そうです。それこそ、「批評」と「軽口」の違いなのです。もっと詳しく言うならば、考慮しているかしていないか、言葉選びが「批評」の枠を出ていないかどうか。もっと端的に言えば、基本的人権にあるような「人格尊重」ができているかどうかなんですよ。

 まとめましょう。批評はあくまで人格尊重に基づく(べき)、そのうえで良し悪しを言うことそれのなかでも「甘口」と「辛口」が分かれている。軽口」はそもそも、人間として守るべき人格尊重を欠いている。これは意図せずそうなってしまったときも含めます。私も割と後悔したことありますねえ。そうやって大人になっていくわけなんですね。慎重さを学んでいくというか。というか、議論ルールとかにも人格尊重って大前提なんですよね。そんなこともできないのかよ・・・と大人に絶望する子どもたちが増えませんように。

まとめと教訓(と、自戒)

 「甘口」「辛口」「軽口」の違いを私なりに書いてみました。
なんか韻を踏んでて気持ちいいですね。「アマクチ・カラクチ・カルクチ・イエァ!」とか言えそうですもんね。言わないですけど。
 まるでそこらで雑談しているような、それこそ思わず「軽口」だって出てくるんじゃないかというような調子でわざと文章を書いているのは一部の読み手の方にはもうバレているかと思いますが、そろそろまとめに入りますね。

すっげー簡単に言うと、「批評」と「失言」はマジで違うからな?ってことです。だから、口頭でも文面でも「批評」するときに、どんな背景があろうと他者の人格攻撃になる「失言」をしたんだったらその点だけはいけない
ここで、それについて「甘口」と「辛口」バージョンで表現をしてみようと思います。

 「甘口」バージョン
いろいろ事情あったんかもしれへんけどな、失言したんやったらアカンねんからそこだけは謝りや!」
 「辛口」バージョン
「『こういう表現になったのはこういう背景がありまして』というのは説明であるだけであって、それだけでは自己擁護に徹しているとみられて至極当然でありそうでないのらば君はとにかく当該失言についてしっかりと「謝罪」をするべきだ」

・・・といった感じでしょうか。情状酌量の違いみたいな。
いや、だめだ。オカン口調で言ったからなんか脳内再生で全部「辛口」になった・・・私の母の関西弁で表現してしまったばかりに・・・。誰か牛乳持ってきて・・・

みんな、軽々しい発言してその表現で人格攻撃になっちゃったときはちゃんとごめんねしようね。説明だけだと「言い訳」とされちゃうからね。
謝罪があったのに「説明をつけるだなんて言い訳だ!」と怒りに自分を支配されるのも防いでいこうね。あ、でも許すか許さないかは自由だよ。
よし。甘口で言えたわ。保育士さんとか幼稚園教諭の方々ってすげえよな。
じゃ、もう朝の6時になるんで寝ます。

このクリエイターを応援するのボタンを押すと私のコーヒー代になりますので、「おもしれぇ講師・・・」と思ったらぜひ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?