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高専で学んだのは「思考力」と「技術」だと気づいた

テスト前日友達から「ここが分かんない~」
とLINEが来た。
編入してきた私に聞いてくれるとは、逆にありがたやーという感じだったのでありったけの知識で教えてました。人に教えると知識が定着しますねー

編入して思ったのは「大学生頭いいじゃん」でした。(全国の大学生のみなさんすみません)
よく考えれば当たり前なんですよね。
センター試験をゴリゴリに勉強して、知識をいっぱい積み重ねてあるベースに大学の勉強を染み込ませてるから強いんですよね。

じゃあ、わざわざなんで高専いってたんだとちょっと思ったわけです。
そこで気づいたのが思考力技術の習得の程度の違いです。(高専生も大学生も色々だから断言は出来ないけど)

例えば
「AがBに作用して、Cのバランスが崩れてDという現象が起こるよ」というのがあるとして、「AがDという現象を起こす」という風にわかっておけば大抵の試験ではなんとかなるでしょう。
けど、Aじゃなくても、Fでも同じように作用してDを起こすよ~みたいなときがあるわけです。
A→Dとしか覚えてないと、「FもAに似てるし、同じ様にD起こすんじゃね?」という風に考えることは難しいでしょう。

分からないこともそれまでの知識や経験で考えてみる、こういう体系的な思考力の強さが高専生の強みかなと思います。


あとは、圧倒的な技術力の差を感じました。
私は化学系の学科から編入しましたが
高専の2年の頃から色々な実験をして、最後の1年は卒業研究までやっていたわけです。
そうすると大学生との技術と実験の知識の差は歴然です。

マイクロピペットを机にガチャと強めに置くし、チップは恐ろしい勢いでつける。アスピレーターの使い方も分からない。
方対数グラフの書き方が分からない。
希釈の計算も時間がかかる。
次に使うものが用意出来ていない。

別に大学生たちが悪いわけではないんです。
たくさんのTA(ティーチングアシスタント)が実験を手伝い、難しい操作は手取り足取り教えてくれて、試薬も量った状態で準備してくれて、みたいな状況が彼らには当たり前だから。
短い時間のなかで実験をしていくには仕方のないことだと思います。

こういったところが技術者、研究者になるために教養科目はないがしろにされつつも教育されてきた私たちと、受験生として教育されて大学生になった彼らの違いかなと思いました。


~オマケ(ちょっと愚痴)~
大学生たちサンダルとか、スカート、半ズボンで実験してる子多くてオバサンびっくりしちゃったわよ。ネイルしたまま実験してる子も当たり前にいるし、最初の安全教育でちゃんと言われてるのにねぇ
それでも!私はちゃんとくるぶしまである靴下をはいて実験したよ!


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