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【映画】 レヴェナント 蘇りしもの 【スリラー】

ひたすらに寒い!!!!!!!!!

今回見た映画はレオナルドディカプリオがアカデミー男優賞とかオスカーとかをとった「レヴェナント 蘇りしもの」です。会食で媚を売らないと賞を取れない、みたいなニュースをどこかで見た気がしますが、僕個人としてはとてもスリリングで魅力的な映画でした。

映画の賞のコレジャナイ感の議論はさておき、あらすじと感想を書いていこうと思います。プライム会員は無料です!やったね!


あらすじ

1820年代、毛皮ハンターたちは、狩猟中に重傷を負ったガイドを見捨てて旅を続ける。死のふちから生還した男は、報復を胸に壮絶なサバイバルに挑む。(NETFLIX)

すっごい寒そう

前編通して冬なので見てるだけで寒くなってきます。夏にはピッタリですね。そしておそらくほんとに冬に撮影してるんだろうな、ということで役者さんたちは死ぬような思いをしていたに違いありません。厳しい冬の景色は白一色でとてもキレイでした。

僕は日本刀が子供のころから大好きなんですが、同じ理由で冬の山も好きです(登りたいとは言っていない)。洗練された殺意といいましょうか、ふれただけで血が流れ足を踏み入れれば命を刈り取られるような美しさに惹かれるんですよね。何の話だ。

生への執念

レオナルドディカプリオ扮するグラスは人種差別で息子をバカにされたり、クマに襲われたりかなーり災難です。しかも仲間()のフィッツジェラルドに置いていかれるわ息子を殺されるわで前半から不幸にフルスロットルです。

そして瀕死の状況から復讐のために生き抜き、旅路の途中で妻と同じ部族のおじさんに助けられます(もしかしたら違ったかもしれませんがとりあえずネイティブです)。よかった…。そのおじさんも家族を殺されていたらしくグラスにひどく同情します。しかし、「復讐は神に任せる」といってグラスのように復讐に取り憑かれてはいませんでした。

そのおじさんとしばらくの間ともに旅を続けるのですが、グラスの傷の治療をした次の日のある朝に「人間はみな野蛮である」という札を首に下げて首を吊っていました。復讐をしないとはいえ、悲しみの深さは尋常ではなかったのです。

結局グラスは復讐のおかげで生き延びた感がありますが、実はラストにこのおじさんに救われることになります。(正確にはおじさんの”言葉に”ですが)

それにしても結局おじさんは死ぬとは思ってましたが、とはいえそうなってほしくはなかったですね…。また、人種差別はもちろん愚かなことだと思いますが、大して働かないくせにでかい口叩く人はことごとく残念です。うんこ野郎フィッツジェラルドもこうなるとただの連続殺人マンでしかないですからね。

この作品が伝えたかったこと

この映画は事実をもとに作られているので盛りに盛ったフィクションではないのです。すなわちこのレベルの狂気は現実に起こりうるということでもあります。

人種差別は愚かだとか復讐はするべきじゃないみたいな啓蒙とか、いろいろ解釈できると思いますが「気づけ」がメッセージなんじゃないかなぁと思っていますグラスを放置し息子を殺したうんこ野郎もただの人間です。ただの自己中心的だっただけです。自己中心的なただのおっさんが連続殺人鬼になることだってあるのです。

もちろん彼の態度にはちゃんと背景がありましたが、一言でいうと「ノイジーマイノリティなラブライバーが気に入らないので、ラブライバー全体に石を投げる」と同じような行動原理です。気持ちはわからないでもないですが、落ち着いて考えれば明らかにおかしいですよね?

で、人間落ち着きがなくなり冷静さを欠くとだれでもこうなるんだぞ~っていうのが言いたかったんじゃないかと思ったりしています。いつでも賢くあるのは非常に難しい、というか不可能ですが立ち止まって考えれば少しは違う結果になったはずです。それを気づかされるそんな映画でした。

誰にでもぜひともおすすめできるという作品ではありませんが、とてもいい映画でした。人間の醜いというか惨い面をみたり、考えたりしたいときに見てみるのがよろしいかと思います。それ以外はあんまりおすすめしません。ストレス社会。

ところでヒトラーの映画はいつ見るんでしょうね?

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