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閉店駆け込みダッシュ

先日、私が時々おじゃまさせていただくBARが閉店しました。
売り上げというより、店主さんの環境が変わったからとのこと。新しい門出によって閉店したってことで、閉店当日に行くと、3年くらい通ってて今までに見たことが内容な大盛況ぶり。
見事に有終の美を飾って閉店されました。

けど、その傍ら私はとてもモヤモヤ…したものが残ってるのです。
自分に対してもだし、自分の周りに対しても、とてもモヤモヤしています。

「閉店が決まって駆け込むのってどうなんだろう??」
「普段はあまり行ってなかったのに、閉店って聞くと飛び込んで」
「残念だ、とてもさみしい」
こう嘆くなら、最初からもっとお店に通えばよかったのに。

高くてなかなか行けない、ならまだしも手に届く値段なのに何でもっと行かなかったんだろう・・・閉店になって嘆くのはちょっと違うくないか?
と、モヤモヤしてるのです。

「ずっと、来ようと思ってたんだよ」
とか言うなら何で、今までは来なかったんだろうな?って思うのです。

結局、「そのお店は大丈夫だろう無くなることはない」って慢心してたんじゃないだろうか、と。
気に入ってるなら、足を運べばよかったものの気に入ってても足を運ばないのは、自分が勝手に期待をかけすぎて「絶対大丈夫だ」と思ってたから行かなかった。そうしてる内に、無くなったってことなんじゃないのかな、と。

そこのお店に魅力を感じなくなった、自分にもっと合うところが見つかったなら話は別になるけど、行こうと思ってるならフラッっと寄るくらいはできたんじゃないのかな、と自分でも思うのです。

いや、行かなかったことを咎めてもなにもならいのは分かってるんだけどね。
「閉店が決まってから、慌てて顔出して嘆く」ってことに対してモヤモヤしたものを感じてる。

いつ、そのお店が無くなるか分からない時代ですので、好きなお店がずっと存在してて欲しいと思うのなら、定期的に顔を出してお金を落とすってのが筋じゃないのかな・・・と感じてるのです。
定期的に行けないのなら、そのお店の近くに行ったら寄る、とか。わざわざ遠くのお店まで足を運ぶってことはする必要はないと思うんだけど、、。
いざ閉店が決まった時には、「お疲れさまでした。」と笑顔で言えるようにしたい。何よりそんなお店での思い出は多いほうが、面白い。

人間もだし、人間が営んでいるお店も、「絶対」ってことは無いんだよね。
だからこそ、好きな場所ならなるべく多く足を運びたかった、運びたいと思う。いつか、その場所が無くなっても後悔はしたくないから。

私の家みたいなお店のご店主から聞いたお話ですが。
そのお店は確か23年くらい?営んでる中で、途中全然お客さんが来なくて「もう無理だ、店を閉めよう」という話が出た途端に、その噂が広まって常連さんが慌てて駆け込み売り上げが超倍増、閉店の難を無事逃れた…と聞きました。
そのお店は、今でも盛況の日とガラガラの日とあるけど、2号店も出して頑張ってます。
お客は何もできないわけじゃない。行けば何かが変わるしお客側もお店に足を運んで美味しい思いをしたら、好きな場所を守れるんだよね。

もちろん、閉店間際になっても人を集めることができるかどうかは、そのお店の力量だと思います。

気に入ったお店があって、ずっと長く通えるためには、お客側もちょいちょい通えば、結末はまた変わってくるんじゃなのかな…そう感じます。
あと、贅沢言えばたくさん注文して沢山食べて飲んでってしよう(笑)

そのお店は、店主さんスタッフさんだけじゃなくて、常連になる人も一緒に作っていくものだ、と。飲食店側じゃないけど、一人の飲み歩き好きの独り言でした。

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