見出し画像

ビッグモーターやジャニーズの件など、利益重視で思いやりを失った会社経営はうまくいかなくなってきましたね。

嘘やごまかしが効くテレビが主流だった頃の感覚が抜けず、SNSが主流になり“嘘がバレる時代”へ変わっていることに気付いてないのかもしれません。(ここで言う嘘とは不誠実なことです。世の中には優しい嘘もありますね。)

テレビは製作者の意図が入り、視点が偏っているものが多いです。ニュースやドキュメンタリーは切り取り方で良くも悪くも見せられるし、内容もスポンサーに忖度しがちです。

対してネットは、さまざまな視点からの情報が膨大にあるため、事実を浮き彫りにしやすくなりました。テレビ時代は意図的に報じなかった出来事も、ネットでは一般人がジャーナリストとなってどんどん深掘りします。隠そうとすればするほどジャーナリストが増えて炎上します。

ただ、ネット時代は情報量が多い分、眼識が必要になってきます。
画一性から多様性の時代に移ったということは、人間にも相応の進化が求められているのでしょうね。

今は過渡期なので、多様性と言いながらも、自分と違う意見を認められない人がたくさんいます。
自分の視点しかないと色々なものが敵に見えて、価値観の違う相手を自分の世界から追い出そうとします。「自分が正しい、相手が間違っている!」と排除することは、戦争と同じ構造です。

相手の視点に立って「あなたの境遇ならそう考えるのもうなずける」と相手を思いやれるのが、愛です。

ジャニーズ騒動の中で素晴らしいなと思ったのが、旗手となっているカウアン・オカモトさん。カウアンさんは一貫して「愛がすべてだ」とメッセージを掲げてらっしゃいますね。
動画やツイッターの発信内容からして、かなり視野の広い方だとお見受けします。ジャニーさんに対して、性加害の側面は悪いけれど、エンタメに関して尊敬する部分もあると、俯瞰しているところがすごいと思います。

視野が狭く、視点が少ないと、物事を部分的にしか捉えられないため、人の一側面だけを見て全人格を否定したり、犯罪者を人間扱いせずこき下ろしたりしますよね。極論に走るのは視点が少ない人の特徴です。

でもカウアンさんのように、まずは中立的な視点から大きく相手を捉えることが、多様化への第一歩ではないかと思います。

何かの事件を起こした人に対して誹謗中傷するのは一番簡単なことです。
でもそれだけでは社会も人も進化しません。自分の世界から嫌なものを排除し続けると最後には周りに何も残らなくなります。

止むを得ない理由があったかもしれない、社会の仕組みがおかしかったのかもしれないと、まずは相手を理解しようとすること。
さらに
・人には必ず良い面・悪い面の両方がある
・完璧な人はひとりもいない
と念頭に置きながら冷静に俯瞰すること。

みんながどんな時でも視野広く、思いやり()を持って相手と接することができたら、初めて社会は多様化したと言えるのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?