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ふつうの暮らし

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#熟成下書き

大切な人との関係が終わっていくのを、悲しむことも、怖がることもない

はじめて出会った人と少し言葉を交わしただけで「この人とは気が合いそうだ」と直感的に思えることがある。

そして、「相手もきっとそう思っている」という、確信に近いものを感じとれる瞬間がある。

毎年冬になると彼のことを思い出すから、僕は今もこの街から出られないんだろう。

これまでも数え切れないほどの相手が僕の前にあらわれ、立ち止まり、少しのあいだ同じ時間を過ごしては、多くの場合、なんとなく連絡をと

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