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Brooks Brothersのパジャマ 『服と暮らし』No.193

パジャマって何を着ていますか?
たしか両親はきちんと夜にパジャマを着ていたような気がするんですが、僕がパジャマを着ていたのは小学校くらいまで、それからはジャージやスウェットをパジャマがわりにしていました。
なぜか中学生にとってジャージってけっこう格好いいもので、(プーマのジャージを「プージャ」って呼んでましたよね。)逆にパジャマってちょっとダサいと思っていた気がします。以降も着古した服なんかをパジャマがわりにしていたんですが、パジャマを着てみたいと思ったのは

「Tシャツと短パンで寝るよりもきちんと長袖長ズボンのパジャマを着た方が涼しい」

という話をどこかで見かけたのがきっかけでした。「そんな訳がない」と思いながらもよく考えてみれば、パジャマは快適な睡眠時間を過ごすことに考えてデザインされた洋服。ワークウェアやスポーツウェアのように、ある分野に特化したものに頼ってみるのはたしかに理にかなっているとも思えます。

できるだけオーセンティックなブランドで価格も高すぎず(スリーピージョーンズやプライベートスプーンズクラブのパジャマなんかは、さすがに僕にとっては身分不相応な価格でした)いいパジャマはないかと探していた時に『ウオモ』という雑誌の1ページに載っていた〈Brooks Brothers〉のパジャマ。

(引用元:https://www.webuomo.jp/

「ブルックスブラザーズのパジャマは白地にブルーストライプ、冬用のフランネルチェックを愛用。今年の夏用に新たに買い足したのがこのネイビーのシアサッカー。下手にTシャツ・短パンで寝るより涼しい」(UOMO編集 吉﨑)

(引用元:https://www.webuomo.jp/

欲しかったのはこんなパジャマだ!と思い、さっそく問い合わせるもすでに完売。実はそれからも探しているんですが、このシーズン以降同じパジャマは発売されていないようで、いまだ買うことができていないんです。買いたいものを買えないって本当につらいものですね。また発売してくれれば必ず買いたい、夏でも涼しく過ごせるパジャマ。
今は無印良品で買ったパジャマを何枚か着回しています。

ところで、最近2000年生まれの人と話す機会があったんですが、この世代の人にとって「雑誌を見て問い合わせる」という行為をしないと聞いて改めて世代間の価値観の違いを感じさせられました。
「TiktokやYoutubeで着用している動画を見て、欲しいと思った服はそのリンクを押せば買えるからわざわざ買えるかどうかわからない商品を問い合わせることはしない」って、確かにそうだよなぁと感心してしまいます。
雑誌を買うことはたまにあるけれど、それはブランドやものについて知りたい、というよりもコーディネートやトレンドを知るために見るものだそう。

もっと便利に、もっと身近に、もっと買いやすくなっていくのは売る方にとっても買う方にとっても良い面があるのかもしれませんが、なんだかだんだんと憧れが「近づきたい目標」でなく「全くの別世界」になっているような気がして(そもそも憧れの対象が変わっているのかもしれませんが)個人的にはもっと不便でもっと遠い存在で、もっと買いにくい憧れのものに少しでも近づいて、手に入れていきたいものです。


Brooks Brothers / コットンシアサッカーパジャマ ¥14,300(2020年当時の価格です。)



今週も最後までお読みいただきありがとうございました。

次号のNo.194は5月27日(金)に更新予定です。

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