服と暮らし表紙

アメリカ海軍のユニフォームがルーツのアウターシャツ、LAVENHAM別注オーバーコート、ガラスの粒を糸で編んだジュエリー、ボア、フリースがマイブーム...2018.10.26(09)

  

「服はコミュニケーションツールだ」と、これは昔からよく言われている。

最近流行りのロゴプリントや、知っている人が見ればすぐにわかるような装飾的なデザインはお互いが「あのブランドの服を着ている」と知らせる意味あいがある。

それとInstagramなんかのSNSが繋がったことが、こういったブームの正体だと思う。


僕と会ったことのある人はわかると思うけど、話題の話題の間があると、すぐに「それはどこの服?」と聞いてしまう。

聞いてしまう、というより意識的に聞いている、と言った方がいいかもしれない。

今目の前にいる相手のことをもっと知りたいと思う上で、相手の着ている服というのは僕にとって大きなヒントになるからだ。

その答えは友人のやっているブランドだったり、ファストファッション、国内のデザイナーブランド、海外のラグジュアリーブランド、もしくは古着...

その人がどんな服を好んで着ていて、(もしくは好む、好まないにかかわらず選んでいて)どういう価値観を持っているのか、それをおおよそつかむために今着ている服を聞いてみる。

 

僕は、服には人と人がつながる意味になるほどのパワーを持っていると信じてる。


今だと、yohji yamamotoを着る若者のように。

知り合った時に「同じブランドの服を着ている」というのは仲良くなるきっかけとして申し分ない。その「知り合った時」というのが今ではSNSにもなるから、記号のようなファッションを人は選ぶ。

それは、人が服を通して人とつながりたいと考えているからだ。

ライオンがたてがみの色で異性にアピールするように。体の特徴で仲間を見分けているように。

数え切れないほどのブランドがあって、服がショーウインドウに並んでいて、その中で同じブランドを選べるというのは本当に奇跡のようなことだと思う。

だから、同じような格好をした人を本能的に仲間だと判断してしまうのも無理はないのかもしれない。

同時に、僕たちはもっと「自分たちの記号」について考えた方がいい。

思った以上に人は、相手を見た目で判断してしまうものだから。 



それでは、ここからは今週の『服と暮らし』です。

この記事が皆さんのよりよい暮らしの参考になれば幸いです。


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