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夜の雑記

旦那さんの出張と私の休みが重なったので、1人奈良の実家に帰省した。
約1ヶ月ぶりだったけれど、家の中の様子が微妙に変わっている。荷物が少なくなったり家具の配置が違っていたり、猫の定位置の場所が2階の廊下から1階に変わっていたり。そんな小さな変化が何故か少し切なかった。

(1番切なかったのは帰った途端愛猫2匹に逃げられたこと。お風呂から上がると「なんやお前か」的な感じで寄ってきたので変な匂いでもつけてたのかな)

最近のあれこれを家族と話したり、
母と一緒におじいちゃんの病院に付き添ったり、おじいちゃんのうな重を食べたり、
近所に住む伯母ちゃんの家でだらだら一緒にテレビを見たり、
ひたすら猫達にかまったりと、
なんてことない2日間を過ごした。これまで通りの実家での時間だ。

昨日の夜、母が「2人が帰ってきた時のために」と律儀に新調してくれた布団の中で1人、私はなかなか眠れなかった。どうしてなのかよくわからないけれど、眠るのがなんとなく怖かった。
落ち着かなくて、用も無く1階に降りて夜中に目覚めてテレビを見ている父や猫たちの様子を伺うことを3回ほど繰り返した。

私は何が怖かったのだろうか。

久しぶりに帰る実家。家族。日常。だけどそれは私にとって、もはや日常ではなくなりつつあることに気付いたからかもしれない。
当たり前の家族の時間がこんなにも尊くて有り難い。私はもしかしたら寂しいのかもしれない。嫁に行って2ヶ月半。初めて実感した。

マリッジブルーなんてなかった。先に籍を入れ半年の別居婚の後に式を挙げ、ようやく彼と一緒に暮らし始めた。入籍後もギリギリまで家族と過ごせたことは私にとって幸せだったし、同時に長い遠距離がようやく終わり、彼と一緒にいられる未来をそれはそれは楽しみにしていた。
家族に対して心配事はもちろんあったけれど、結婚を見据えた頃から長い時間をかけ、ある程度の覚悟をしていたつもりだったのに。

がさがさと布団に戻り、気持ちを紛らわせようと無意味にスマホをいじり時計が夜中の3時を指したところで諦めて目を閉じた。


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