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痛い上にイタイじゃないか

結構昔の話だがその年私はいつにも増しておちょこちょいだった
仕事中にプチ災難なことが多く起こった

鉄の門を思いっきり引いておでこに直撃

大きなたんこぶを作る

イラスト4x

階段を踏み外し派手に落ちる

パンツの膝あたりが破れ怪我をした

痛みよりも恥ずかしさの方が勝った

いい大人が派手に転ぶのだ
みんなの注目と心配の声

逃げたかった

大きな怪我にならず後は笑い話になったので良かったよ

イラス

大きなことはこれくらいだったと記憶しているが
「オマエ大丈夫か?」というレベルでその他もちょこちょこ転びそうになったり軽く頭をぶつけてしまったり色々あった年

この年入ってきたばかりの人と仲良くなった
そして少し前にその人と私が出会ったこの頃の話をしたことがあった

初めの印象がどうとかこうとかいう話をした後に私のおっちょこちょい話になった

「本当にミモザさんってあの年よく転んだり怪我したりしていたよね」

「あー確かにあの時は頻繁に何かあったね」

「最初の頃この人もしかして構われたくてわざとやっているんじゃ・・・って少し思ったんだよね」

と言われて私は爆笑した

私はみんなに構われたくて派手に転んでみたり思いっきり鉄の門に頭をぶつけているように見えていたというのかい

「そんなに体張れないわ!!」


「しばらく付き合って違うんだなってわかったけど」

というような会話があった


そういうのって悲劇のヒロイン症候群っていうのかな
「大丈夫?」と注目されたい人

可哀想な私が好きな人


私は痛いのにその上イタイ奴になっていたらしい

やめーや


こんなに痛い思いしてまでかまわれたくなんかないですね

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