見出し画像

【140字小説】時計農家

うちは代々続く時計農家だ。昔は盛んだったが、近年は時間管理もスマホの仕事で、同業は年々と減り今では日本産の時計は殆どがうちで獲れた物だ。

そろそろ10年前に収穫に出た父が帰ってくる頃だろう。祖父の骨は私が生まれた頃に、新鮮な時計と共に帰ってきたという。父はどんな姿で帰るのだろうか。

神からの投げ銭受け付けてます。主に私の治療費や本を買うお金、あと納豆を買うお金に変わります。