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140字小説【僕なら少年Aを止めれたのに】

140字小説【天国への階段】

140字小説【とうとう寝た】

140字小説【愛の電池】

駅前の駐輪場の1番右の奥から3番目に、古びたスタンドが撤去される事なく残っている それに気付かず自転車を置き出庫すると、近い内に必ず走行中にチェーンが切れてしまうのだという ショップの店員は口を揃えて 「錆が原因」 と、そう言うらしい

狭い歩道の先の方に人影が見え、ぶつからない様に右に寄った しかしその人影は左に動いた 仕方なく左に避けると、また私を追って右に動いてくる なんだか気持ち悪いな と、不審者かと訝しみつつも歩みを進める他ない 顔が見える位置まで近付いて、やっとその人影が私にそっくりだと気付いた

広辞苑の彼女

3か月前

ある所に、肋骨が外側に突き出た奇形の子が産まれた その見た目と七つ目の子だった事から、七巻と揶揄され、一歩外に出れば石を投げられ、一つ上の姉以外からは見捨てられていた 七巻が死ぬ際 「姉の他、七代祟らるるべし」 と言い残した それからというもの、怪死する者が長く続いたのだという

140字小説【予言】

140字小説【ご一緒しますよ、とも言えないし…】

140字小説【夫は知っている】

140字小説【君は独り言が多い】

持ち込みの作業終えてリビング覗いたら、設楽がソファーで寝落ちてた。何でこんなとこで。おま布団行って寝な、ぜんぜん起きる気配がない。仰向け姿で規則正しく上下する胸元。それにしても窮屈そうだねえ上下ぎゅうぎゅうじゃんね、腹の上に座ってやる。低く唸って眉がギュッ。まだ起きないとか(続)

140字小説【母】

140字小説(2023)

3週間前

140字小説【神経衰弱】

座り心地悪いし腹減ったんでキッチンに。まだ10時過ぎ、バケットにハムとなますとレバーペーストとパクチー。簡単バインミー、食いながらリビング戻るとまだ寝てる。起きてたら一緒に食べよう思ったのに。そうそう今日教授にもらったお土産、見せたろ思ってたん、これもテーブルの上に置いたろ(続)

シュートショート 「あなたに生きていて欲しい」

食べたいものが浮かばないことがある。腹減ってるから早く決めたいのにメニューの上を目線が滑るだけ。そういう時はとりあえず天ざるとか穴子天丼で。伊達さんと雲母さんの定番。自分で決められない時はあの二人のパワーを拝借して、それで充電して午後からまた動ける。疲れを自覚しにくいオレの薬だ。

140字小説【リーダーの山田さん】