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CBというポジション

CBというのはサッカーにおけるポジションの名称で、主にDFラインの中央レーンを守る選手を指す。

私が思うこのポジションに必要な資質は3つ。

忍耐力、統率力、自制心。

1つ目の忍耐力が必要な理由は、相手の攻撃を理不尽に喰らっても守らないといけないからだ。サッカーというスポーツは失点しなければ負けることはない。つまり、CBの忍耐力で勝敗が決まると言っても過言ではないのだ。
例えば、地区リーグ所属の弱小校と全国常連の強豪校が戦ったとしても、CBがゴール前の全てのボールをクリアしてしまえば負けることはない。どんなに理不尽な攻め込まれ方をしたとしても、90分間で100回攻め込まれたとしても、CBは守らなければいけない。良いCBはその忍耐力でチームに勝利をもたらすことができる。

2つ目の統率力が必要な理由は、CBは後方で周りを見渡せるポジションにいるからだ。CBが的確な指示で味方を動かすことができれば、効率の良い守備や理想通りのビルドアップが可能となる。例えばFWがプレスに行った際、CBの選手がシャドーの選手やSBの選手に指示を出すだけで連動した守備を行うことができる。
これをさらに深掘れば、統率するためのインテリジェンスや指示を出すための言語化能力も必要となるだろう。これらを身につけることは容易いことではないが、この能力を持ったCBがいるチームは自ずと安定感が生まれる。

3つ目の自制心が必要な理由は、CBの選手は攻撃時にチャンスメイクをすることが難しいからだ。煌びやかなスルーパスなどを出すことはなく、基本的には周囲の選手に簡単なパスを出すことだけが役割となる。しかし安易に欲張った楔のパスをつけてしまうと一気にピンチを招いてしまう。自制の心を持ち、周囲の味方に簡単なパスを出すのがCBの役割なのだ。さらに言えばこのパスもこだわり抜かなければならない。受け手のどちらの足に出すのか、パスの強弱をどれくらいにするのかなど、ビルドアップの起点だからこそ拘らなければない要素がいくつもある。自制心を持ちながら細部に拘るのが良いCBの持つ資質なのだ。

これらを身につけるのは容易いことではない。
不屈のメンタリティを持ち、日々の不断の努力によってこの能力を勝ち取らなければならない。

逆に言えば、日頃の練習でこれを意識すれば習得することは可能だということだ。

忍耐力、統率力、自制心。

これを読んでいるCBの選手はこれを身につけていますか?

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