「効率が良い」とは
留学中は久々に授業の課題に追われる生活をして、ほとんど毎日毎週感じていたことがあった。
「あーあ、また時間をムダにしちゃった…。」
という後悔。
課題の途中でSNSを見ていて過ごした時間、空想にふけって過ごした時間、ぼーっとしていた時間、そんな時間があるたびに「また時間をムダにしちゃった。この時間ちゃんと勉強してれば今頃ここまで終わってたのに。」そんな後悔が心を暗くする。
毎日こんな風に感じながら過ごすのは、受験生の頃ぶりだった。
多分、私が自分に求めてる「効率的な時間の使い方」のハードルが高すぎる。授業や友達との約束がない時間は、全部勉強に費やす。
多分無意識にそんな目標を自分に課していた。
そしてこの考え方のせいで、SNSや空想に溶かした時間は全部「マイナス」になるのだ。
しんどい。
「◯◯時間勉強した!」じゃなくて、「△△時間勉強できなかった」が常に頭の中を占拠する。
こんな高い目標を立ててるくらいなんだから言うてもほとんどの時間ちゃんと勉強していたんだろうと思うかもしれないけど、私は相当集中力がないので、インスタで育児マンガを読んでいた時間の方が勉強した時間よりも長くなったりするくらいだった。
「時間をムダにした」「効率良くできなかった」
いつも罪悪感ばっかりだった。
勉強に使える時間は全部勉強に使わないと。
そんな守れないルールを自分で作って、守れない自分を責めていた。
「効率」の考え方を間違えていたのかもしれない
来学期の授業の課題図書を読んでいて、その中でハッとすることがあった。
(留学先の授業の課題図書ですが、日本語訳版があったのでズルしました…(笑) ビジネス書ですが、フィクション小説の形を取っていてとても読みやすいです。)
「効率が良い」「生産性が高い」とは何を指すのか?
そんな問いかけが序盤から出てきたわけだけど、この本ではそれらを「目標(ゴール)に近づくこと」と定義していた。
「お金を稼ぐこと」が目標なら、売り上げとコストの差額を最大化すること。コストが上がっても、売り上げがさらに上がるなら「効率が良い」ということになる。当たり前だけど、見失いやすい。
とにかく従業員をシフト中1秒も休ませず働かせ続けることが効率を上げる方法だと信じてやまない堅物のおじさん社員に、考え方を変えさせるみたいなシーンもあり。
私じゃん。
「いつまでにこれをやる」「今日はこれをこのくらいやれば締め切りに間に合う」みたいな「ゴール」とか「計画」とかなしに、とにかくかけられる時間を全部かけることこそが効率を最大化する方法だと思っていた私。
頭の固いおじさんじゃないですか。
というわけで、「時間を闇雲に全部かけようとする」という方法ではどうせそんなことできなくて辛いだけだし、効率も最大化されないので。
「目標」をちゃんと立てて、そのために必要な分だけ時間をかけるやり方に、変えていきたいと思いました。
そんなにすぐにうまく変えられるかは分からないけど、やってみる。
そういえば過去に書いた「ぐるぐる思考」の話、HSP漫画で有名なおかだちえさんも同じことを漫画にしていたのを見つけました。
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