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コロナがあっても満喫してるよ


ついさっき祖父母&両親とビデオ通話をしていた。

私の留学生活は流行りのウイルスの影響を受け始めていて、来学期の授業が全てオンラインになることが発表されたところだった。

実技を伴う授業については各教授がリモートで教えられるよう別の手段をできる限り提供するように、ということしかまだ決まっていなくて、来学期の演技の授業は受けられないかもしれない。

運良くオーディションに受かっていた来学期の公演も、なくなる線が濃い気がしている。

春休みのLA&NY旅行もキャンセルした。



そんなこんなの近況報告をしたので、母は「コロナがなければ満喫できたのにねぇ」と言った。

「コロナがあっても満喫してるよ」と答えた。
実際そうなのだ。意外にも私はあんまりがっかりしていない。

留学中に演技の授業や公演ができるなんてもともと思ってもみなかったことだったから、がっかりするほどにはまだ現実味が沸いてなかったのかもしれない。

こっちで一緒に過ごせる友達がいるおかげかもしれない。
暇な時間が増えた分、仲良くなった友達と一緒に勉強したり、カフェに行ったり、ちょっと遠出したり、一人で本読んだり、スケボーしたり、ホストマザーと喋ったり。なんだか満喫しているのだ。

それか、明らかに自分のコントロールの及ばない事象に対してはさっぱりしてる性格なのかもしれない。自分の些細な言動については延々うじうじするタイプだけど、ここまで自分にはどうしようもない事象だと、「もしこうじゃなかったら」なんて全然思わない。

なんだか私は今全然ハッピーなのだ。単に生理終わりでホルモンバランス的にハッピーな時期ってだけかもしれない。

「コロナがあっても満喫してるよ」ってはっきり言った自分に対してもハッピーだ。


いつもは失ったもののことばかり考えちゃうのに、今は自分がまだ持ってるもののことが考えられる。不思議だ。

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