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「大丈夫だよ」という言葉の力①~フカイ理由~

「大丈夫だよ」
これは、
言われると嬉しく感じる言葉一つ
ではないでしょうか。

しかし、そうとも限らないときも、
あるのです。

私の今までの人生の中で、
印象的だった3つの「大丈夫」をご紹介します。
今回は、その第1回目です。

1つ目の「大丈夫」は、
20代前半の頃よく利用していた
ガソリンスタンドの店員のお兄さんからの、
「大丈夫だよ」
でした。

ガソリンスタンドに給油に寄るたびに
対応してくれたお兄さんと、
雑談を少しするようになった頃。
その日も雑談の中で、
少ししたら新しい会社に入社することになる、
ということを伝えたところ、

「さくらさんの性格なら、
大丈夫だよ」

と言ってくださったのです。

「すぐ、打ち解けられる性格だし」
とも、
「明るい性格だから大丈夫」
とも言われました。
普通に聞けば、嬉しいですよね。

が、私はそのお兄さんに対して、
壁を作ったのです。

なぜか。
引っかかったのは、
「さくらさんの性格なら」
という一言でした。

あなたに、私の性格の何がわかる!

性格を分かるほど、
一緒に時間を過ごしていません。
ただ、ガソリンを入れるとき、
挨拶したり雑談したり、その程度でした。
ちょっとかっこいいお兄さんだな~と、
いつも笑顔でさわやかな良い人だな~と、
好印象だったのにも関わらず、
一気にその心も冷めたのです。

一言、「がんばってね!」だけでも
きっと良い印象だっただろうに、
いきなり「性格」を出されるとは・・・。
こんなにも不快な「大丈夫」は
初めてでした。

性格を根拠に「大丈夫」を語れるのは、
家族と長年の友人のみ。

これは、20代前半で得た、
とてつもなく大きな教訓であり、
その後の人付き合いでも
とても役立ちました。

このエピソードが
少しでも、「大丈夫」という
簡単に使える言葉を考えるきっかけとなれば、
幸いです。

あの時のお兄さん、
大事なことに気付かせてくれて、
ありがとうございました。



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