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英語多読におすすめ!ラダーシリーズで読むアガサ・クリスティの名作

英文をたくさん読むことは、リーディングだけでなく、英語を英語のまま理解する力も身に着けられます。英語力全般の向上には非常に効果的な勉強法です。

とは言っても、どうせたくさん読むのなら興味のあるものを読みたいですよね。

私はミステリーが好きで、特にアガサ・クリスティ作品のファンです。彼女が仕掛ける鮮やかなトリックにはいつも夢中にさせられます。

英文リーディングが苦手な私でも、アガサ・クリスティの作品であれば楽しく読むことができるのではないか……と思い、彼女の原書を手にしました。

しかし、「難しくて読めない、読みにくい……」というものが多かったです……(私の英語レベルは、TOEICでいうと800点)。


洋書の多読において、自分のレベルに合ったものを選ぶのは重要です。

けれど

興味のある作品でないと読む気が起きない

自分のレベルにあった洋書がどれかわからない

というお悩みもあるのではないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのが、ラダーシリーズです。

ラダーシリーズとは、まるで ladder(はしご)で一歩一歩上を目指すように、学習者の実力に合わせて段階別に英語を易しく書き改めたシリーズのこと。

ジャンルは幅広く、クラッシック・現代文学・ビジネス・ノンフィクションなどがあります。Twitterで英語学習されているフォロワーさんたちが読んでいたので、手に取ってみたのですが、英語多読にとても良いと思いました。

今回は、ラダーシリーズのおすすめポイントと、ラダーシリーズから出版されているクリスティの作品についてご紹介します。


ラダーシリーズのおすすめポイント

ポイント① レベルごとに分かれている

洋書に挑戦してみたいけど、自分のレベルに合った作品がわからない……なんてこともあるのではないでしょうか。

ラダーシリーズは、使用する英単語が限定され、易しく書き改められています。そのうえ明確にレベル分けされているので、自分のレベルに合わせたものが選びやすいのです。


ポイント② 作品の理解を助ける人物紹介・図解

ラダーシリーズ『オリエント急行殺人事件』より


洋書は母国語でない分、内容も把握しにくいですし、登場人物が多ければ多いほど「これは誰だっけ……?」となりませんか?

ラダーシリーズでは、巻頭に登場人物紹介やストーリーに関する図解が付いているので、読む際の理解を助けてくれます。

上記は、ラダーシリーズ版の「オリエント急行殺人事件」のもの。
人物相関図の把握はミステリーにおいて特に重要なので、すぐに登場人物の確認ができるのも嬉しいポイントですね。


ポイント③ すぐに調べられるWord List付


わからない単語に遭遇する度に調べるのが面倒……というのが多読の挫折に繋がったりします。

ラダーシリーズの巻末には、本文で使われている語が掲載されたWord Listが付いています。
私のような面倒くさがり屋にとって、いちいち本を置いてスマホや辞書で調べずとも、わからない語をすぐに調べられるのはありがたいです。


ラダーシリーズで読むアガサ・クリスティ

ラダーシリーズにはいくつかのアガサ・クリスティ作品がありますが、いずれも難易度は、レベル4(英検2級・TOEIC 600~700)と設定されています。

ですが個人の感想としては、レベル4をすんなり読めるには英検準1級レベルの英語力が必要かと思いました。

それでは、ラダーシリーズから出版されているアガサ・クリスティ作品を見ていきましょう。

ABC殺人事件(The ABC Murders)

大人気・名探偵ポアロシリーズのうちの1冊。
クリスティ全盛期の代表作とも言われています。

ポアロのもとに届く挑戦状。その予告通り、頭文字がAの地名で、頭文字がAの老婆が殺害されました。続くBから始まる地で頭文字がBの娘が……。
目の離せない展開が続き、最後までスリリングでテンポの良い作品です。

オリエント急行殺人事件(Murder on The Orient Express)

名探偵ポアロシリーズのうちの1つ。
殺人現場は、大雪で立ち往生してしまったオリエント急行。

被害者はかつて幼児誘拐殺人事件の容疑者となった男。
捜査に乗り出したポアロでしたが、乗客全員にアリバイがあり捜査は難航します。
秀逸なトリックと意外な結末が記憶に焼き付く作品です。


ナイルに死す(Death on the Nile)

名探偵ポアロが挑む、豪華客船上での殺人事件。
被害者は、新婚旅行へ来ていた若く美しい資産家リネット。

彼女の元親友であるジャクリーン、そしてジャクリーンの元婚約者であり、今はリネットの夫サイモン。複雑な三角関係と渦巻く不穏な人間模様。
いったい誰がリネットを殺害したのか……? 意外な真相と切ない結末とは……。


そして誰もいなくなった(And Then There Were None)

孤島に招かれた、年齢も職業もばらばらの10人の男女。夕食の席で、謎の声が彼らの過去の犯罪を告発します。

まるで不気味な童謡の歌詞になぞらえるかのように、一人、また一人と殺されていきます……!
犯人は一体だれなのか。次に殺されるのは誰なのか……。

息を押し殺すような緊張が走る傑作のサスペンスです!


アクロイド殺人事件(The Murder of Roger Ackroyd)

事の始まりは、裕福なフェラーズ夫人の謎の死でした。医師のシェパードは夫人と再婚予定だった村の名士アクロイドから不穏な話を聞きます。夫人は何者かにゆすられており、その人物について手紙を遺していると……。

しかし帰宅したシェパードの元にアクロイドが殺害されたとの報せが届き、手紙は消えていました。事件の捜査に乗り出したのは、隠居していた名探偵ポアロ!驚愕の結末にミステリー界に大きな波紋を呼んだ作品です。

まとめ

以上、ラダーシリーズで読めるアガサ・クリスティ作品についてご紹介しました。読んでみたいものはありましたか?

アガサ・クリスティは原作は難しくて読みにくいものが多いですが、続きが気になって止められなくなる魅力があります。

ぜひ、読みやすい英語に書き改められた『ラダーシリーズ』でクリスティの世界を楽しみつつ、多読で英語力UPしてみませんか?

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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