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【感想】2023夏・ドラマについて

ようやっと、観ていた夏ドラマが終わったので、溜めていた感想の書き散らしをば。

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いずれも、私の独断と偏見にまみれた備忘録兼感想なので、その旨を心に留めていただければ幸い。

では、いざ!


真夏のシンデレラ

初回より+49万。そんなに?笑

初回で抱いた「トンチキ展開」への不安は、最後まで拭えず。もうドラマでよく見るあるあるを、ぜーんぶ詰め込んでみた☆と言わんばかりの、やりたい放題とっ散らかりドラマだったような印象。最終話一つ前くらいから、もうどうにでもなってくれ!むしろここからどう落とすのか興味が沸いたぞ!と、一種のエンタメを観ている気分だった。
ありきたりな愛を語る主演二人と、ヒロインの謎な自己犠牲の上に成り立つ自立心の欠けた父と弟。その周りを、女として見れないと言ったり好きだと言ったり、謎にフラフラする男。からの騒がし過ぎる、サブキャラたちのツッコミ満載な恋愛模様…。
好きな方には申し訳ないけれど、今期一番「何で?何が?笑」が出たドラマだった。そういう意味では「面白い」ドラマだった。

18/40〜ふたりなら夢も恋も〜

初回より+30.7万。

人生ってには後ろ盾があってなんぼ、コネと金がモノを言うのだなということがよくわかったドラマだった。どんなだ!
学生でママをやるなんて、そんな簡単なことじゃないだろうし、いろいろ運良くて良かったねえ…と、早々にある意味「ファンタジーなドラマ」として割り切って観た。恋愛云々を無理に着地させなくても、最後まで十八歳と四十歳の友情をもっと丁寧に描き切る形の方が納得できたかなあ。結局人生の幸せは「結婚」とか「恋愛ありき」みたいな描かれ方をしていて、勝手に主題を読み違えていたこともあり少々ガッカリした。
深キョンはいくつになっても深キョン…!あと、福原遥さんの泣きの演技は美しかった!綺麗に泣く女優さんだ!

ばらかもん

初回より+25.8万。

原作のあるドラマはいろいろ難しい。それはそれと、別物にして観た方が楽しめる気がする。清舟さんが「書道家」である必要は別になくて、今回はたまたまそういう設定の話だったんだなあという感じ。もっと字を見せてくれても良かったよ…!話の展開はよくあるパターンだったので、そういった点では安心してみられた。
おばあちゃんを出されると涙腺が壊れる!平静を装っていた田中みな実さんが、泣いて霊柩車を追いかけるシーンはあっさり釣られて泣いた。ちょろい。
子役ちゃんたちが、正しく「子役」という感じで微笑ましかったし、それで言うとやはり子役を見るたびに思ってしまうことがある。引き合いに出すべきではないかもしれんが、芦田愛菜パイセンは本当に異次元だったんだな…!
ともあれ、作品自体は風景の綺麗さも相まって平凡にのんびり楽しめた。

こっち向いてよ向井くん

痛恨のミスで、お気に入り増減用の画像を撮り損ねた。消えるの早いね…?!

周囲の評判は上々。女性陣の思考よりも、向井くんの思考にわりと共感することが多かった私は、やはり男性脳寄りなのだろうなと思いながら観ていた。
波瑠さんの美しさに魅入りつつ、向井くんと「愉快なおなごたち」のやりとりを楽しんだ。寂しさで元恋人を利用なんてまあよくある話しだし、弱っている相手に漬け込んで楽しいとこだけ楽しむみたいな人がいるのもリアルだ。
岡山天音くん演じる、元気くんに度々癒された!あのひねくれ者で理屈ぽくてややこしい女(それが悪いことだとは別に思わない)まみに対して、真っ直ぐに思いを伝えたり、鈍いながらも真摯にまみのことを想って向き合い続けたり…。ああいう人は人として信頼できる。そういえば、岡山くんは私が好きなドラマ「最愛」にも出てたな。ずいぶん印象が変わって、へえ!となった。ドラマそのものの感想としては、想定内の終わり方ではあったけどそこに至るまでの紆余曲折がそれなりにリアルで面白かった!

初恋、ざらり

初回より+18.3万。
もっと見つかってもよかった!

初回の感想と変わらず、今期一番考えさせられたし、興味深くみた作品になった。
小野花梨さんがハマり役でとてもよかった。風間くんは言わずもがな、こういう役をやらせたらさすがだ。有紗の「健気で一生懸命だけど、障害のせいで周囲と歯車が合わなくてふわふわ生きているけれど、たくさん考えて泣いて…」という姿に感情移入して切なくなった。綺麗なだけでは生きていけないのが人の世なのです。障害の有無にか変わらず、そういうものなのよね。
併せて、いいなあと思ったのが有紗の母親の描かれ方。初めの方こそ「障害を持つ子へのアタリの強さ」のせいで、愛がないように見える姿に目が行った。しかし、話しが進むにつれて、まさに「子どもへの愛はある。それでも綺麗事だけではやっていけない」を具現化していてすごいなと思った。それは風間くん演じる岡村の心理描写も然り。
「世界に二人だけだったら良かったのに」と語る、岡村と有紗が悲しくて綺麗だった。最終回、あっさりハッピーエンドという終わり方ではなく、最後まで丁寧に描かれていてやっぱりいい作品だった。

最高の教師
1年後、私は生徒に◾️された

初回より+69.4万。注目度は抜群。

さて、個人的に今期一番の問題作がこれ。

うーーーん。舞台が「高校」故に、私はこれを上手くドラマと割り切って観ることが難しかった。何でもしますってあなた、そんな簡単に言うもんじゃありません!というところがスタート。いろいろまあ心に残っている台詞やシーンも、ないことはないのだけれど、何をおいても当たり前だけれど、「亡くなった人はどれだけ悔やんでも謝っても戻らない」んだよなあ。
リアルに考えすぎた私は、もう自分がクラスメイトの立場であれ、担任の立場であれ「身近な人間が亡くなったのに、こんなことをしたり言ったりできない」と終始眉間にシワを寄せながら観た。
鵜久森が亡くなる。ねえ、人が一人亡くなってるんだよ?どれだけ謝ってもいじめた事実は無くならないんだよ。鵜久森の母は、よく仏壇への挨拶を許したなとすら思ってしまった。
そこからの、自分たちの過ちに気づいて勝手に八方塞がりになった、いじめ加担者三人の自殺するしないの件。さらに、最後の最後、九条を突き落とそうとした生徒も自殺未遂をする…。さすがに「命を軽んじすぎでは」という一点が引っかかり続けた。

若者の身近に、そんなに死を置いてくれるな。そうでなくてもセンシティブな話題なのに。現実の彼らは、いろんなところで「本当に紙一重を生きている」のに。

上手く言えないが、言わんとすることや描きたいなと考えていることは理解できるのだけど、早々に共感はできなくなっていた。一種の職業病である。九条すごいね。私は自分が死ぬことよりも、生徒が亡くなることの方が無理な気がする。
ラストの星崎くんがいろいろ言っていたところは、ある意味リアリティのあるものに感じられたけど、あまりに荒削りで、私が彼の言い分を飲み込むには切り方が大きすぎた。

何はともあれ、とりあえず最後まで観ることはできたけれど、個人的には決して後味のいい終わり方ではなかったし、何も綺麗じゃなかったし、考えすぎて感動なんて全くできないという、とことん私には不向きなドラマだった!


はあ、語りすぎた!そんなこんなで、今期はこんな感じだろうか。

何だか暗い気分になって二話の途中で離脱した「ハヤブサ消防団」、気まぐれに一話だけ観た「何曜日に生まれたの」は、それとして。
「VIVANT」の評判がなかなかだったので、いつかタイミングがあれば観てみたいなと思いつつ…。

次期のドラマ、個人的な当たりが多そうなので楽しみ!

ということで、ここらでおしまい!

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