【日記】ソーラーパネル搭載型の感受性
感受性は、その日のお天気の影響を受けるのか。そんなことを、今ぼんやり考えている。
元々私の心は、ソーラーパネル搭載型だと自覚はしている。
よって、晴れているときは優しい話や明るい話の筆が進むし、雨なら物悲しい話や薄暗い話の筆が進む。
結果として、気分や日によって書き進められる話しが変わってくるので、否応なしに何作か同時並行することになる。
頭の中が忙しいねえ…!
今日は朝からずっと風が強くて、何だかそわそわワクワクしちゃって家でじっとしていられなくなり、外へ出た。
雨の日は傘をさすのが下手なので、あまり好きではないのだけど、風の強い日は何でか昔から結構好きなんだよなあ。
うまく言えないけれど、血が騒ぐんだよなあ。何の?
前世はたんぽぽのタネだったか、あるいは凧か…。せめて命あるものであれと、たんぽぽを採用したいところ。
そんなわけで、今日は一日気持ちがザワザワしているので、その感覚をそのまま文章化してみたいと思う。
何を言っているかわからないと思うけれど、言わば私の脳内垂れ流し。
ちょっとそのまま聞いていて(見ていて?)ください。
◯
今日の午後は、気分転換に某コーヒーチェーンへ出かけた。そこで一時間ほど作業をした後、帰路につく。
風が強い中自転車を漕ぐと、聴覚が全部風に奪われて楽しい。
ごうごうと鳴る風の中、周囲の安全に気を配りつつ、自転車のブレーキにあまり指をかけないで下り坂を行くのが好き。
髪の毛はハーフアップにして、概ね流しっぱなしなので風で恐ろしいほどぐしゃぐしゃになる。それがまた楽しい。
ボッサボサだけど、もう帰るだけだし気にならない。
そんな感じで下り坂を楽しんでいたら、胸に「一撃必殺」と書かれたTシャツを着た人とすれ違う。
すごいな、一撃必殺。
Tシャツを着ていたのは、身体の大きな男性だったから、確かに一撃必殺の技は持っていそうだ。
耳元でごうごうと吹く風を聞くともなく聞きながら、一撃必殺の四文字に思考を奪われる。自分だったら何だろうな。一撃必殺の技…。
…それにしてもこれだけ風が強くて向かい風だと、全然自転車が進まないなあ。
何となく、顔面に薄い布が張り付いているようなイメージがわいて、なるほど向かい風だと息がしにくくなるんだなあと身を持って体感する。
そんなことを思いながら、自転車は明かりが付いた居酒屋の前を通る。
そうか、もうそんな時間か。
急いで帰らなくてはと思い、ペダルに力を入れると、焼き鳥の匂いとか、居酒屋独特の喧騒にわあっと包まれる。
何か知ってる空気だ!と、よくわからないけど懐かしい気持ちになる。
こういうとき思い出すのは、大人になってからの飲み会よりも学生時代のはちゃめちゃな飲み会だったりする。
まだビールの美味しさがわからなくて、甘いお酒を飲むのが可愛いとか思っていたような、時期。
とても若い。
京都は四条河原町あたりを、オール明けに友人たちと歩いたなあ。あのときすんごく寒かったな…みたいな記憶の瓶が、指先に触れる。
そのままそれを開けて、あの頃は…なんて少し懐古する。エモい。
そういえば先日、学生時代の友人が誕生日を迎えたな。
いろいろ行き違いがあったのでサプライズでものすごく簡単なプレゼントを急いで用意して送付した。
月曜には着くはずだけど、こんなに風が強かったりゲリラ豪雨があったりすると、無事に着くか心配だな。
──ただ向かい風の中、自転車を漕いでいるだけだ。それでも、思考の連想ゲームは留まるところを知らず、私の心は京都に飛び、学生時代の友人に駆け寄る。
こういうことが私の脳内では日常的に行われていて、意識して「無」を保つようにしないと、ずーーっと頭の中は忙しく動きつづけている。
晴れの日になると、気がつくことや気になることは2割ほど増すので、より忙しい気がする。
そんな忙しない私の脳内。
今日もよく考え、よく風を感じました。
ああ、できるだけ早くまとめたいと思っていることがあるのだけど、なかなかうまく言語化できないなあ。
どうしたらいいかなあー…さて、そろそろお風呂に入らなくては。
明日はどこをどう書き進めようかな。それにしても今日の風の日は楽しかったな──。
──おやすみ、世界。
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