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専門卒生が大卒に勝ったエントリーシートの書き方


はじめに

私は現在、SaaS企業でセールスマネージャーを務めつつ、副業として専門学校で就職活動の成功をサポートする授業を担当しています。
31歳の今、私は5回の転職を経験し、それぞれの転職で希望の会社から内定をもらいつつ、年収を下げることなくキャリアを築いてきました。この記事は転職の事例ではありませんが、その経験から得た知見を元にしたエントリーシートの書き方を伝授します。転職活動中の方にも、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

嘘ではなく本当の実績ですよ(笑)

嘘の実績ではなく、本当に自分が指導した生徒の話なので、生徒から送られてきたメッセージのキャプチャを貼っておきますね。
個人情報も含まれるので、そこはマスクさせてもらいます!


生徒の応募した企業の募集ページ


生徒からの実際のメッセージ


この記事を書いた背景

私は専門学校で学生たちに就職の成功のための授業をしています。40名くらいの学生が私の下で学んでいるのですが、中でもある学生のエピソードをご紹介したいと思います。

この学生は大卒の資格は持っていませんでしたが、どうしても内定を取りたいという熱意を持った会社がありました。そして、彼は私に「先生、私たちは大卒の資格がないと応募してはいけないのでは?」と尋ねてきました。この質問に対して、私は「確かに一般的なルールとしてはそうだけれど、本当に行きたい会社ならば、チャレンジしてみる価値はある」と答えました。

誰かが定めたルールや常識に縛られることなく、自分の未来は自分で切り拓いてほしいんですよね。そのためには、真剣に自分のキャリアを考え、行動する必要があります。言葉で言うのはとても簡単ですが、実際できていない人が多すぎます。仕事は定時で上がって自分の趣味に時間を使いたい人、ガシガシ働いて成果を上げまくって年収を2、3000万欲しい人、私のように一般の人よりは働くけど副業もやってバランスとりながら平均よりは良い年収を取りたい人。それぞれ取るべきアクションが異なります。
少し話を戻すと、企業側も必ずしも大卒の学生だけを求めているわけではありません。彼らが求めているのは、会社のビジョンやミッションに共感し、会社にとっての価値を高めることができる人材、会社に利益を出すことのできそうな期待値の高いビジネスパーソンです。

そこで、私が実際に大卒の学生を差し置いて内定を獲得した生徒にアドバイスしたエントリーシートの書き方のコツを紹介します。

実際に内定を獲得した生徒がとった行動のフォーマット

1.募集要項を徹底研究する

まずは、募集要項に書かれている仕事内容や必須・歓迎条件を細部まで全体把握してください。これは、応募する会社がどのような人物を求めているのかを理解するための第一歩です。

繰り返しになりますが、募集要項は、求人を出している企業が求める人物像や必要なスキルを明示的に示しているドキュメントです。新卒の就職活動も転職活動も同様です。例外はありません。これを徹底的に研究することは、採用活動において非常に重要です。ここを怠ると内定は出ません。出たとしても再現性はありません。以下にその研究方法を示します。

全体の把握: まずは募集要項を一通り読み、大まかな内容や企業が求める人物像を理解します。

キーワードの抽出: 仕事内容、必須要件、歓迎要件など、各セクションごとに目立つキーワードやフレーズをリストアップします。例えば、「コミュニケーション能力」や「プロジェクト管理経験」など、求められるスキルや経験を明確にします。

詳細な内容の確認: キーワードだけでは不十分なので、それに続く文をしっかり読み解きます。具体的な業務内容や求められる役割を把握することで、どのようなスキルや経験が必要かのヒントを得ることができます。

企業の背景調査: 企業の公式サイトや関連ニュースを参照し、募集要項だけでは伝わらない企業のビジョンやカルチャーを理解します。これにより、求められる人物像をより深く把握することが可能です。

疑問点の整理: 研究を進める中でわからない点や疑問に思う内容が出てくるかと思います。これをリストアップし、選考の際の面接や説明会などで質問する材料とします。

最後に、募集要項の研究は一度きりではありません。選考過程を進める中で、何度も参照し、自分の経験やスキルがどのようにマッチしているかを常に確認し、調整していくことが大切です。

自分をその人物像に合致させる

募集要項で示される理想的な人物像に、自分がどれだけ近づけるか考えます。これには、実際にそのような人物としての経験やスキルを持っていることが求められます。

記載された人物像は、求人を出している企業が求める理想の候補者像です。ここに近づくための方法を以下に示します。

自己分析: まず自分の持っているスキル、経験、価値観を明確にします。自己PRや強み、弱みを具体的に整理しましょう。

ギャップの特定: 募集要項の求める人物像と自分の現状を比較し、差異や足りない部分を特定します。

アクション: 足りない部分を短期間で補うための行動計画を立てます。例えば、必要な資格取得、オンラインセミナーや研修の受講など、具体的なアクションをリストアップします。時にはインターンやアルバイト、副業を通じて人物像に近づくためのアクションを取る必要がある時もあります。

フィードバックの収集: 信頼できる友人や先輩、メンターなどに自分のアクションプランを共有し、意見やアドバイスを求めてみてください。他者の視点からのフィードバックは、自分の見落としている部分を知る手助けとなります。

継続的な振り返り: 定期的に自分の状況や進捗を振り返り、必要に応じて行動計画を修正します。振り返りを行うことで、目的意識を明確に保ちながら自己成長を継続することができます。

最後に、求められる人物像に合致しようとする過程は、就職活動以上の価値があります。就職活動は自分自身を売り込む営業活動の一種です。あなたのキャリア形成や自己成長のための重要なステップとなるため、真摯に取り組むんだだけリターンが大きいのでじっくり時間を使ってください。

3.経験を積む

募集内容に合致するインターンやアルバイトを積極的に経験することで、エントリーシートに記載できる具体的な実績や経験を増やします。トライアンドエラーを繰り返すことで得られる経験は、エントリーシートを際立たせる要素となるでしょう。

実践的なスキル獲得: インターンシップやアルバイトは、実務経験を積む最前線です。書籍や講義で学ぶこともできますが、結局は机上の空論です。現場での経験は直接的なスキルやノウハウを身につける場となりますし、「こうだと思います。」と語る候補者と、「実際に御社の競合企業でインターンをしてきましたが、⚫︎⚫︎のような経験ができました。きっと御社も同様の課題があると思いますが、私はこのように解決できると思っています」と自分の経験則から自分の言葉で語ることのできる候補者と比較された時にどちらに内定を出すかは明白ですよね。

歓迎条件の実績作り: 企業が「歓迎」とする条件や経験は、即戦力として期待される要素です。インターンやアルバイトでその条件に該当する業務経験を積めば、エントリーシートや面接でのアピールポイントとして大きな強みになります。

4.具体的に記述する

あなたが企業に入社してからどのように活躍するのか、そのイメージを具体的に文章で表現します。抽象的ではなく、具体的な事例や経験を交えて書きます。

エントリーシートは、あなた自身のプロフィール、経験、志望動機、適性を伝える大事なツールです。中でも、具体的な記述はエントリーシートの質を大きく左右します。以下に、具体的に書くことの重要性について詳しく述べます。

採用担当者の納得感を高める: 具体的なエピソードやデータを用いることで、あなたの経験や実績を明確に伝えることができます。抽象的な表現よりも、具体的な事例を元にした説明は説得力が増します。

伝えたい情報の明瞭性: 「リーダーシップを発揮した」という一文より、「5人のチームをリードし、プロジェクトを2週間前に完了させた」という具体的な記述の方が、採用担当者に具体的な状況や結果をイメージさせることができます。

差別化の要素: 他の応募者との差別化を図るためには、自分の経験や考えを具体的なエピソードで示すことが効果的です。同じような経歴を持つ者が多数いる中、具体的な実績やエピソードはあなたを際立たせる要因となります。

真摯な態度の証明: 抽象的な言葉を並べるよりも、具体的な事例や経験を丁寧に書くことは、真摯にエントリーシートに取り組んでいることの証明にもなります。

読み手の理解を深める: 採用担当者は多くのエントリーシートを読む中で、具体的な記述を持つものは、その内容が頭に残りやすいです。あなたの経験や実績、思いを具体的に伝えることで、採用担当者の印象に深く刻むことができます。

エントリーシートはあなたの「営業資料」です。採用担当者に自分の魅力や適性を具体的に伝えることで、次のステージへの扉を開ける大きな一歩なので丁寧に書きましょう。

まとめ

この記事を読んで、エントリーシートの書き方に自信がついたことを願っています。しかし、内定をもらえなかった場合は、行動の精度や取り組み方を再評価することが大切です。何度もトライアンドエラーを繰り返し、その経験をエントリーシートに活かすことで、内定を手に入れることができるはずです。
私の経験と知見を元に、一人でも多くの学生が希望する企業に入れるよう応援しています。是非、このフォーマットに従い、エントリーシート作成に挑戦してみてください!

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