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メジロさん🐦


実家に電話をすると、
82歳の母が興奮気味に
メジロの話を始めました。

ベランダの寒椿が見頃になった。

実家のではありません


咲き始めるや、
例年だとヒヨがつまんで投げ捨てる。

今年はつがいのメジロが来た。

毎日来るので、
実生のグレープフルーツの木
(芽が出て30年、ここ数年は実がなります。ただ今2.0メートル也)に、
コーヒーミルクの小さなカップに蜂蜜を
入れてぶら下げたところ…
日の出と共に、毎朝来るようになった。

そのうち別のメジロも来るようになり、
激しい戦いが毎日繰り広げられた。
第一発見者が後発を地面に突き飛ばして
転げ回っても手を緩めない。
「メジロって気が強いのよ」と言う。

ふーん。

ある日、突然第一発見者の夫婦が
食べた後「しょうがないねぇ」と許可を
出したようで、後発夫婦も残りを吸って
めでたしめでたし。とはいかず、
次はいつものヒヨが、叫び声を上げ始め
急いでメジロが吸った後に
片付けなくてはならなくなった。
日に何度も来るので忙しいと言う。

ふーん。

またしばらくすると、
コーヒーミルクのカップを持って
木に吊るそうと外に出ると、
手に乗って蜂蜜を吸うようになった。

すご〜い!
手乗りだ!信頼されたね。

「そうなのよ」

玄関から出て出かけようとすると、
外の階段の手すりに止まって
じっと見てるのよ。時々鳴くのよ。

この話を聞いて嬉しくなり、
ヒヨドリと雀と🐦‍⬛と野良🐈は
私の手から餌を食べてくれたけど、
メジロはまだだなぁと羨ましくなりました。

雀なんて、サッシの縁を行ったり来たりして、顔を窓につけてこっちを見ていたこともあったなぁ。

ヒヨは子供を見せに来てくれたことも
ありました。
ぎょえーっ!ぎょえーっ!と大きな声で
木の上から鳴いて「よお、よお!」と
言われたこともありました。

デメキンはそばに行くと、
水槽の下の方からつーっと上がって来るので、ぬるぬるの目玉と目玉の間を指で撫でるようになり、「でめちゅー」という名の秘密の挨拶になったこともありました。
ちなみに餌をやるのは私ではなく、
家族が出かけた後、デメキンと私の二人きりになることが多かったので親密になったようです。

人間以外のもの言わぬ友だちは
なんと尊いことでしょう。

最初は、ついあげてしまったエサが
始まりとしても、そのうち餌がなくても
会うとお互いうれしくなって、
そばに来てくれたり鳴いてくれたり…。

心がふわっと温かくなって
もう、ただ居るだけでしあわせ🥰
となるとたまらんたまらん。

メジロはたくさん居るけれど
写真には撮れない

早くメジロを見たいと言うと、
「鼻声じゃない。来ないで。」
と言われたので行けません。


            終わります🤧

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