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「年末」感って何だろう

2019年も残すは10日間そこらになった。来週にはクリスマスを控えて、世間はすっかり年末ムードだ。僕もその雰囲気通りに「もう年末か~」とか言いながら今年の1年を振り返りたいところだが、ここ数年のうちに年末感を感じる機会が徐々に減っている気がする。会社での大掃除や締め作業?前職時代にはあったが今はそんな大体的にやることはない。年末特番?気づけばNetflixとかHuluとかばかりでテレビをあまり見なくなった。忘年会?友だち同士で飲みにいくことはあるが、年末だからと言って話す内容は普段と大して変わりない。その年にあった良いこと悪いことを忘れるどころか、つい飲みすぎて、その日あったことを忘れてしまう。

全く。年末年末と世間は盛り立てるが、何をもって「年末」というのだろうか。文字通り、その年の終わり。いや、年の区切りだけをもって「年末」と言うにはあまりに形式的すぎる。そんなことを思いながら、ふと昔の上司に言われたことを思い出した。

「1年間を振り返って何ができるようになったか、具体的に振り返るのが年末。お前はこの1年間で何ができるようになった?」

前職で先輩や上司に言われた言葉はほとんどが怒号か罵声で記憶にないが、唯一このことだけ今でも覚えている。ごく当たり前のことに見えるかもしれない。だが、“具体的に”それを自身をもって挙げられる人は意外と少ないように思う。確か、当時の僕は上司の質問に答えることができなかった。つまり、それほど自分の仕事やキャリアに対して真剣に向き合えていなかったということだ。こんな風に「年末」は、自分の1年間の成長を確認するだけでなく、今の仕事に対する熱量を測る良い機会にもなる。

今の僕はどうだろう。今年も暗号資産・ブロックチェーン業界に身を置きながら何か自分に進化はあっただろうか。2020年まで残りわずか、「年末」を存分に感じながら過ごしたい。

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