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『わたし、"定時"で帰りません。』

TBSテレビの毎週火曜22時ドラマ「わたし、定時で帰ります。」が昨今のサラリーマン生活を見事に捉えていて面白い。WEB製作会社で残業ゼロ生活を貫く主人公に影響され、次第に周りの同僚たちも働き方を見直していくという物語なのだが、仕事命のワーカホリック人間、辞めたがりの新人、産休上がりで張り切るママさんワーカー、だらだら働いて残業する非効率人間、そして上司やクライアントによるパワハラ、セクハラ等々、日本でサラリーマン生活を送ったことがある人であれば共感するエピソードばかりなのだ。

ドラマを見ていてつい私の銀行員時代を思い出してしまった。「新人は早く帰れ」と言われながらもどこか定時で帰りづらい雰囲気があり、「自分たちが新人の頃は」と昔話で圧をかけてくる先輩や仕事は終わっているのにだらだら残ってやたら飲みに行きたがる先輩、ゴミ箱のゴミを毎回なぜか私に捨てさせる上司もいた。「昔に比べれば若手に対する先輩や上司の対応は甘い」などといった時代的差異は正直どうでもよく、当時何より印象的だったのは職場のほとんどの人が楽しそうに働いていないことだった。私もその例外ではなく「定時で帰りたい。」と常々思っていた。

これと同時に、今の私は「定時で帰りたい。」と全く思わないことに気づいた。それは仕事に対して面白み・やりがいを感じているからだ。おそらく仕事が山積みになってもストレスに押し潰されることはないだろう。このように言うと私がワーカホリック人間だと勘違いする人がいるが、決してそうではない。私は仕事から早く帰って良いなら帰るし、仕事を休んでいいなら休む。単に、今の仕事量あたりのストレス負荷が銀行員時代に比べて圧倒的に小さく、仕事が苦にならないだけだ。それゆえ、定時を強く意識することはない。

「わたし、定時で帰りたい。」は、仕事のストレスに苦しむ最悪な働き方だ。次に、「わたし、定時で帰ります。」は仕事のストレスを抱えながらもプライベートを楽しむ働き方だ。そして「わたし、“定時”で帰りません。」は仕事もプライベートも大差なく楽しむ働き方だ。本来目指すべき働き方がどれであるかは明白だろう。その点、暗号資産・ブロックチェーン業界で働く多くの人は企業の大きさに関わらず“定時”で帰らない働き方をしている印象を受ける。それは業界が未成熟でそれを面白いと思う人しかプレイヤーとして参入していないというのはあるが、そのことを無視しても「わたし、定時で帰ります。」にとどまらず「わたし、“定時”で帰りません。」と言えるマインドを持って働くべきである。

#わたし定時で帰ります #暗号資産 #ブロックチェーン

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