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Frammenti di amore(恋愛ショートショート)のレシピ

現在連載(?)中の「Frammenti di amore」は、かなり昔(2009~11年)に書いた恋愛ファンタジー小説の断片です。ちょっとした魔法みたいなものが使える騎士・ミケーレと、彼と敵対する組織のスパイである戦術家・都が、うっかり恋に落ちて仲良くなってしまう…という筋でした。オリジナルにするには設定が練りきれず、さりとて闇に葬る踏ん切りもつかず、描写・表現が気に入っている部分だけを抜き出して掲載しています。非常に読みにくい構成にも関わらず、読んでくださる方々に感謝しています。

さてこのショートショート、尊敬する友人のひとりに「情景描写は流れるように読めるのに、男女のやりとりになると途端に稚拙になってその落差に驚く」という評価をもらい、

ダーヨネーヽ(^▽^)人(^▽^)人(^▽^)ノとぐうの音も出ませんでした。

何せ、恋愛が死ぬほど苦手な人間が書いている(笑)だけに、恋愛描写に関しては葛藤も機微もなく、リアリティに欠けて面白味がないというのは否めません。

が、お互いにどこまでも必要とし、どこまでも思いやりあう(ある意味、わたしの理想でもある)二人の関係も含めて、ファンタジーと思っていただければなと思っています。

情景描写に関しては気合いを入れて書いているためか、他の方々からもちらほらと評価を頂けており、ありがたい限りです。

大学時代、倫理学の先生が「小説で大切なのは情景描写。心理描写はある程度誰にでも書けるが、情景描写が書ける人こそが作家である」というようなことをおっしゃっており(倫理学関係ないですが・笑)、妙に納得して以降、情景描写はわたしにとって最も大切な要素の一つです。

それが顕著に評価に表れるあたり、読み手と書き手はダイレクトにつながっているんですね。

完結したお話として日の目を見ることはありませんが、短いテキストの中であってもミケーレと都が存在できていることが嬉しいです。

まだいくつかストックがありますので、よければお付き合いいただけましたら幸いです♪

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