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[教員向け]音を全力で綺麗に録音する方法

 例えばPowerPointやGoogleスライドでスライドショーを作成し、音声を吹き込んで動画にしたいとします。そのときに、PC内蔵のマイクで録音したら音が悪かったという経験はないでしょうか。動画を綺麗に撮影して編集するのは大変ですが、音声だけならお金はかかりますが現実的かなと思います。今回は以下の6項目について詳しく解説していきます。

マイク、ケーブル

 大きく分けてダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあります。綺麗に音が取れるのはコンデンサーマイクですが、湿度管理が必要な上、衝撃で簡単に壊れてしまうので学校現場で使うならダイナミックマイク一択です。安いマイクもありますが、ボーカルマイクとして音楽スタジオで標準的に使われているSM58が1万2千円以下で買えるので、これが一番おすすめです。ケーブルは軽視されがちですが、音声信号を伝える道なのでとても重要です。メーカーとしてはCANAREとBELDENがおすすめで、長さにも依りますが3千円前後です。ケーブルは品番によって低音が強調されるなどの個性があるのですが、そこまでは気にしなくて良いです。接続端子を間違えないようにだけ注意してください。

ポップガード

 マイクの前に設置して発音した時のノイズ(ポップノイズ・リップノイズ)を低減させてくれるものです。これは安物で十分です。

マイクスタンド

 K&Mというメーカーが有名ですが、とりあえず安いものでも構いません。ただ、段々固定されずグラグラするようになると思うので、そしたら買い替えが必要です。手で持てばいいと思う方もいるかもしれませんが、マイクと口の距離が変わると音質が変わって聴き苦しくなるので、距離を一定に保つために必須です。

ヘッドホン

 声しか聴かないのであれば安物でもいいかもしれませんが、音質のチェックをするとなると機能しません。安いヘッドホンだと、一つ一つの音が分離して聴こえません。例えば曲を聴いたときに、高いヘッドホンと安いヘッドホンを聴き比べると楽器の音の鮮明さが違います。では高ければいいかというとそうでもなく、ケーブルと同様でヘッドホンも機種によって低音が強い、高音が強いと様々なので、音のチェック用としては「モニターヘッドホン」と銘打っているものを買うのが良いです。音楽業界標準で使われているSONYのMDR-CD900STという機種が1万5千円くらいで買えます。ちょっとこれは高くて手が出ないとしても、1万円前後くらいはするものでないとモニター用としては使えないかもしれません。

オーディオインターフェース

 PCとマイクを繋ぐ機器です。何個同時に録音するかで必要な入力端子の数が変わり、値段も上がります。声を録るには1つだけあれば十分なので、STEINBERGのUR12をおすすめします。1万円くらいで入力端子は2つあります。

波形編集ソフト

 とりあえずフリーソフトで十分です。有料ソフトだと同時に扱えるチャンネル数が増えたり、エフェクトが入っていたりします。作曲や編曲をするのでなければ不要な機能です。Audacityというソフトが有名です。これは何のために必要かというと、音声ファイルの前後の余計な部分やノイズのカット、音の大きさを均一にするのに使います。原稿用紙をめくる音や、ホワイトノイズをカットするだけでも聴きやすさが格段に上がります。

どこで買うのがいいか

 これらを購入する際はサウンドハウスというネット通販サイトがおすすめです。音楽機材は抜群の品揃えで、大体最安値で買えます。


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