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【読書感想】私にも、あなたにもブランディングが必要だ

超有名なマーケッターの森岡毅さん。
マーケティングを知りたくて森岡さんの書籍を数冊読んだ。そして出会ったこの本。

苦しかったときの話をしようか

この本を読んでみようと思った理由は2つある。
ひとつめは、苦しかったときを開示することは苦痛が伴いそう、と心が動いたこと。
ふたつめは、帯に

君の強みは必ず好きなことの中にある!

と、あったこと。

これはご自身のお子さんたちがキャリアの判断に困ったときに役立つ『虎の巻』を作ろうとして書かれた本だ。ということは、世の中にいるキャリアの判断に困った人たちへの本でもある。

6章からなるこの書籍の中から私がnoteに記載するのは

第3章 自分の強みをどう知るか
第4章 自分をマーケティングせよ!

が中心。君の強みは必ず好きなことの中にある、にかなり寄っている内容だ。

ブランディングについて

ブランドこそが人の頭の中につくられる「売れる仕組み」の本質。購買者に選んでもらう確率を高めるための要素を選び出し、そのイメージを組み込んだブランドを購買者の頭の中にイメージしていく。(本文より)
これを人間に置き換えて自分自身をブランディングしていくのだ。

これはおもしろい。

My Brandの設計図

森岡さんはどうブランディングするのだろう。
使用するツールはブランド・エクイティ・ピラミッド。ブランド・エクイティ・ピラミッドの詳細については専門外なので割愛する。

誰に
自分の強みを
どうやって伝えるか

就職(転職)活動のときに自己分析するのと同じではないか、と感じた。

大切なことは自分を知ること

自分に備わっている武器は何かを知ること

自分の経験を振り返ること。
振り返って、そこでどんなスキルを身につけたか。
「〜をやってきた」では通じない。どんな仕事をどう行ってきたのか。そこにはどんな大変さがあってそれをどう乗り越えたのか。その仕事にはどんな面白みがあったのか。
自分の言葉で語れるように、丁寧に振り返る。時には聞いてもらう相手が必要な場合もある。私のおすすめは、やはり誰かに聴いてもらうこと。自分では当たり前だと思っていても、他人にとっては当たり前でないことが多いのだ。これは私が5年にわたりのべ5,000人以上の方の話を聴いてきたからこそ、断言できるのだ。


余談だが、就職活動支援を始めて驚いたことの1つが「部長の経験があります」と言われたことだ。どんな仕事をされていましたか、と仕事の中味を分解しようとしたけれど、憮然とした表情をされた。印象深い出来事だ。


相手を知ること

相手はどんな武器を備えている人が必要かを知ること

誰(どの市場)に向けて自分の強みを伝えるのか。
どんな能力・スキルを求められているか。その能力・スキルを自分は持っているか。もしくは近しい能力・スキルを持っているか。その能力・スキルはどのように活かせそうか、相手にとってどんなメリットになるだろうか。


どう伝えるか

自分の能力・スキルをどう伝えると相手が受け入れてくれるのか。自分を知って相手を知ったら伝え方を考える。
私は支援する人に「相手の頭の中に映像が浮かぶように話そう」と伝えている。自分の最大の味方は自分なのだから丁寧に伝えよう。


行きつくところは

就職活動、転職活動、そして人事異動。
どの状況にいたとしても

自分の武器を知った上で、どの市場で戦うのか。(行きたい場所はどこか)
自分なりの戦略と戦術を持つ。

が必要なのだ。

自分を見つめる機会は一度やったら終わり、というわけではない。世の中は日々変化するし、自分自身も変化する。
キャリアが続く限り自分を見つめる機会を継続的に持つことが重要なのだ。

就職活動するから、転職するから自分のブランディングが必要なわけではない。今の自分は「なにもの」かをブラッシュアップし続けることが行きたい場所へ行ける可能性を大きくしてくれる、と思うのだ。


#苦しかったときの話をしようか
#森岡毅


補足

キャリアの意味
職業や技能上の経験、仕事上の経歴(広辞苑より)

この書籍で使われているキャリアは仕事人生、と私は理解した

追記

苦しかったときの話は第5章に3つのテーマで書かれている
・劣等感に襲われるとき
・自分が信じられないものを、人に信じさせるとき
・無価値だと追い詰められるとき

こちらの内容が気になる方は、是非書籍を手にとってくださいませ

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