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コラム #6 / 根無草のように

ゆったり1人旅の隙間、息抜きコラム。
こ難しくてどっちが息抜きかわからないけれども。笑


初めて1人で海外に来て約1ヶ月。
特に問題もなく過ごしていて、とても自由。
「外国人として過ごすこと」について、今の感覚を書いておこうと思う。

出国してからドイツ→デンマークと移動している。
幸いなことに大きなトラブルも危険を感じる瞬間も人種差別だと思う瞬間もなく、無事に楽しく過ごしている。(デンマーク到着の飛行機で、初めて「お客様の中にお医者様はいますか!!!!」の事態に遭遇したけど。)

私は短期の研修のために1人で来ていて、会社では特殊な立場。
そして英語は全然堪能ではない。もちろんデンマーク語も。
日常生活はあまり困らないが、それも英語ができるからではなく英語ができなくてもなんとか意思疎通が図れるから。
研修に至っては、デンマーク人が私のめちゃくちゃ英語を汲み取って他のデンマーク人に通訳してくれている。読み取ってくれる優しいデンマーク人に感謝である。
そういえばドイツ人も優しかった。
これから行く国はわからない。
でも、以前行ったポーランドでも同じだった(その時の方が英語力はひどかったけど、ジェスチャーでなんとかなっていた)。
こう書くと陽キャのコミュ力おばけに見えるかもしれないけど、全くそうではない。1人の時間が大好き、というか必須。


すごしていて1番感じているのは、プレッシャーの無さ。
日本で活動をしていると、"繋がり"がとても大切になってくる。
私はフリーランスで活動しているので(そして業界的にはまだ駆け出しの若手なので)、仕事は常に入社試験状態。
毎回、私自身の仕事と人となりを相手に理解してもらい、次に繋げる必要がある。
でもここでは、私は常に外側の人なので、繋げる必要がない(繋げる気がないとも言える)。
そうすると、単純に「今」に集中できて、「今」のことに取り組める。

なんていうか、その感覚がすごく久しぶりだった。
大学卒業後社会人として必死に働き、私はやりたいことを仕事にしているので全く不満もなく、充実していた。
ただ、常に「今後」を考えながら動く必要があるため、ちょっとずつ嘘をつきながら、ちょっとずつ気を遣いながら、ちょっとずつ立ち回りながら過ごしてきた。
社会人としては当然のことで、私はむしろ環境的にとても恵まれている方だと思う。
でも、それでも、常に入社試験状態で走り続けてきた6年間の淀みは少しずつ溜まっていたみたいだ。

とりあえず、この1ヶ月間は、「何かに繋げねば」という考えから解放され、思う存分、「今」を味わうことに全振りできている。


私は誰の喜びにも悲しみにもならずに死にたいという願望がある。
希死念慮は全くないし、今とても幸せだと声を大にして言えるけど、逆に言えば今この瞬間に死んでも後悔はない。
そういう、誰にも依存せずに依存されずに生きていたいという願望が根底にある自分にとって、その地に根っこをはらずに風のようにふらふらと過ごしている今がとても心地よい。

ここまで書いたのは、あくまでも渡航後1ヶ月の自分の感覚である。
きっと、外国人としてこの国に定住して生活している人は全く違う感覚だろうなと思いながら。


ただね!
今は本当に円安なので海外は全くおすすめはしませんけどね!!!!!
全てが高い!!!!!!!!!!

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