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拒食も過食も過食嘔吐も

摂食障害になってしまうと、拒食や過食、過食嘔吐やチューイングなどが

『症状』として現れます。


これはあくまでも、症状のひとつです。

不眠症や睡眠障害の人が眠れなくなるのと同じ。

不安障害(不安神経症・強迫性障害)の人が、何度も鍵を閉めたか確認したり、何時間も手を洗い続けるという『症状』と同じなのです。


なので、拒食や過食嘔吐をしてしまったとしても、その行為が悪いことでもなく、責めることでもありません。

拒食も、過食も、過食嘔吐も

悪いことや恥じることではないのです。


過食や過食嘔吐の場合、物理的には食べ物をムダにすることにはなりますが、症状のひとつなので、無理やり止めることの方が難しいと思います。


なので、

自分を責めないようにして欲しいのです。



大切なのは

それらの『症状』が現れたということが、自分の心と体からのSOSだと気付くこと。




摂食障害の症状が現れたということは、

心がとても傷ついているはずです。


心が傷ついてしまうと、脳内にも傷ができてしまう(※1)
と言われています。


(※1)
摂食障害の場合、脳の中にある視床下部(満腹中枢を司る部分)にまで傷ができてしまうため、満腹感や空腹感が分からなくなるそうです。



そのために、食べられなくなったり、食べなくても平気になったり、たくさん食べてしまったり、食べて吐いてしまったりするのです。



心や体(脳)についてしまった傷を治すのには、とても時間がかかります。



自分でも、気付かないうちにできてしまった深い傷は、ゆっくり時間をかけて癒やしていく必要があります。



少しずつでいいので、傷ついてしまった自分と向き合うことで、良い方向にむかえると思います。



まずは、摂食障害になるまで我慢してきた自分に『がんばったね。もうこれ以上、がんばらなくていいよ』と言ってあげてください。


拒食も、過食も過食嘔吐も、

心と体(脳)がたくさん傷ついてしまった結果、現れた症状であって

自分を責める必要もなく、恥じることでも、悪いことでもありません。

これまで、あなたは十分にがんばってきたのですから。

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