MAHIRO

生きること。食べること。心の病によって、そのあたりまえが上手くできなることがあります。…

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生きること。食べること。心の病によって、そのあたりまえが上手くできなることがあります。私もそのひとり。それでも前を向いてゆっくり生きてゆくために。

最近の記事

摂食障害の孤独と希望の光

摂食障害になると孤独になりやすいです。 症状が特殊でもあるため、 誰にも相談できず、心を開けなくなってしまうのです。 私も発症してから10年近くは誰にも言えませんでした。 母親や家族、数少ない友人にさえにも、必死で隠していました。 私が摂食障害で苦しんでいた2000年代〜(20年ほど前)は今よりも、“摂食障害”という心の病に、世間の理解が少なかったようにも思えます。 1番理解して欲しいはずの、 1番の理解者であって欲しい『母親』には、特に打ち明けることが出来ませんでした

    • 哀しきチューイング

      摂食障害の症状の中でも、影に潜みがちな『チューイング』。 私もチューイング歴があるのですが、これも過食嘔吐と同じように、とても辛く苦しいものでした。 味わうだけ味わって吐き出すチューイングは、一見都合の良いように思えますが、食べる満足感も得られなければ、体調不良にもなり、食費もかかります。 何より食べ物に対する罪悪感や冒涜感、ただただ虚しさだけが残るのです。 毎晩毎晩、何をやってるのだろう…と思いながら…。 仕事や恋愛、人生が上手くいかない悔しさを、噛み締めて噛み砕いて

      • 自己肯定感の低さと摂食障害。必要なのは愛情の〇〇

        自己肯定感が低いということ 自己肯定感(じここうていかん)とは、その言葉の通り「ありのままの自分を肯定する感覚」のこと。自分の価値や存在意義を肯定できる感情を意味する言葉です。 自己肯定感が低いというのは、自分自身に対して否定的な感情を抱いているということです。 ものごとをネガティブに捉えやすいとも言えます。 摂食障害にかかりやすい人は『自己肯定感が低い場合が多い』のです。 自己肯定感は幼い頃、両親や親しい人から愛された実感をもとに育ちます。 親が十分に子どもを愛し

        • 生きるにはこうなるしかなかったかもしれない〜私の場合〜

          10代から30代までの長い月日、拒食→チューイング→過食→過食嘔吐という生き方をしてきた私。 このような経緯をたどる方は、結構多いのではないでしょうか。 私の場合、きっかけはダイエットでした。 少し痩せることが出来た喜びと、空腹感の心地良さを感じました。 ダイエットのまま、満足できれば良かったのですが、体重を落とすことだけにどんどんのめり込んでしまいました。 ↓ その結果少しでも食べるのが怖くなり、 拒食へ。 ↓ チューイングで食欲をごまかすように。 ↓ 体が食べ物を

        摂食障害の孤独と希望の光

          拒食も過食も過食嘔吐も

          摂食障害になってしまうと、拒食や過食、過食嘔吐やチューイングなどが 『症状』として現れます。 これはあくまでも、症状のひとつです。 不眠症や睡眠障害の人が眠れなくなるのと同じ。 不安障害(不安神経症・強迫性障害)の人が、何度も鍵を閉めたか確認したり、何時間も手を洗い続けるという『症状』と同じなのです。 なので、拒食や過食嘔吐をしてしまったとしても、その行為が悪いことでもなく、責めることでもありません。 拒食も、過食も、過食嘔吐も 悪いことや恥じることではないので

          拒食も過食も過食嘔吐も

          〜摂食障害〜前向きだけが全てじゃない

          摂食障害になると、まるで違う世界に迷い込んだような感覚になっていきます。 この先どうなるのだろう… 今までの自分ではない自分になっていく…。 それを不安に感じる人もいれば、 それが心地良く感じてしまう人もいると思います。 そして摂食障害になるきっかけは、 その人それぞれ。 きっと今、悩んで苦しんでる人にとって、前向きになるのは難しいかもしれません。 それでも大丈夫。それは仕方のないことだから。 私のように、24年も経ってようやくトンネルから抜け出せることもあります

          〜摂食障害〜前向きだけが全てじゃない

          自己紹介〜摂食障害と24年〜

          MAHIROです。 簡単に自己紹介をさせていただきます。 40代、娘と夫の3人家族です。 (不妊治療&夫の男性不妊治療にて高齢出産) 摂食障害は19歳からで、20年ほど経った頃症状が落ち着きはじめ、24年経った現在は寛解(※)しています。 拒食(思春期やせ症)から始まり、過食、チューイングを経て、過食嘔吐へ。 その間、不眠やうつ症状、タバコ・アルコール依存にも陥り、どん底だった28歳頃には、精神病院での入院生活も経験してきました。 その後30代でも過食嘔吐が続き、

          自己紹介〜摂食障害と24年〜

          はじめまして。

          はじめまして。 こちらの記事を目にとめていただき、 ありがとうございます。 MAHIROといいます。 『食べる』『眠る』そして『生きる』 人間が当たり前にできることのはずですが… 中でも特に『食べる』ということが、上手くできず、もがきながらここまで来たひとりです。 『摂食障害』 この言葉に、病状に、症状に、衝動に、 悩まされ、振り回され続け、ときには助けられ… 気づけば24年もの月日が過ぎていました。 それでもどうにかここまで生きてきました。 今、辛い人にこそ

          はじめまして。