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摂食障害の孤独と希望の光


摂食障害になると孤独になりやすいです。

症状が特殊でもあるため、
誰にも相談できず、心を開けなくなってしまうのです。
私も発症してから10年近くは誰にも言えませんでした。
母親や家族、数少ない友人にさえにも、必死で隠していました。


私が摂食障害で苦しんでいた2000年代〜(20年ほど前)は今よりも、“摂食障害”という心の病に、世間の理解が少なかったようにも思えます。

1番理解して欲しいはずの、
1番の理解者であって欲しい『母親』には、特に打ち明けることが出来ませんでした。

なので私は孤独でした。
 

隠せているうちはまだいいのですが、
だんだんと疲れ果てていきました。

心も体も限界になってしまった時、ようやく心療内科に通い始めることにしたのです。

治したいという強い気持ちがあった訳ではなく、医療に頼ってみようかな、誰かに自分の病状を相談してみたい…と思ったからでした。

あくまでも私の場合ですが、心療内科で自分の症状や経緯を話すことで、ほんの少しだけ気持ちが楽になれました。

そして『(やっぱり)私は摂食障害なんだ』と再認識して、摂食障害と向き合っていく準備ができました。

それまで霧のかかったモヤの中から、少しだけ光が差し込んだような気がしました。



その後は、母親や友人にもカミングアウトしていき、自助グループに参加してみたりもしました。

心療内科や自助グループへの参加(※1)、カウンセリングが必ずしも有効とは言い切れませんが、『行動してみよう』という気持ちが出てきたら、動いてみるのもいいかもしれません。

『摂食障害で辛い日々を過ごしているのは、自分だけじゃない』のですから。


たった1人で孤独とたたかうのは、とても辛いことです。

私のように少しだけ前に進んで、またちょっと戻ってもいいのです。
『いつかきっと抜け出せる』という希望を捨てないでください。

最近では、以前よりもご理解のあるご家族や、お母さん方が多いように思えます。
身近な方の支えや励ましは、本当に重要で大切です。

心の病も、私のように長引かずに
最短で回復できるのではないかと、

いつか光の当たる場所で素敵な景色が見られますように。


(※1)
自助グループでは
自分と同じような症状で、同じように苦しんでいる人がいます。それがプラスになる場合もあれば、自分と比べてしまい、逆効果になる場合もあります。
自助グループに参加する際には、十分に注意する必要があります。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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