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生きるにはこうなるしかなかったかもしれない〜私の場合〜



10代から30代までの長い月日、拒食→チューイング→過食→過食嘔吐という生き方をしてきた私。

このような経緯をたどる方は、結構多いのではないでしょうか。


私の場合、きっかけはダイエットでした。
少し痩せることが出来た喜びと、空腹感の心地良さを感じました。

ダイエットのまま、満足できれば良かったのですが、体重を落とすことだけにどんどんのめり込んでしまいました。


その結果少しでも食べるのが怖くなり、
拒食へ。

チューイングで食欲をごまかすように。

体が食べ物を欲してきて口にしてみた途端、今度はたくさん食べてしまう。

体に吸収される恐怖から、過食嘔吐へと移行。

(私の場合、拒食時期が長く過食・過食嘔吐への移行は7〜8年経ってからでした。)

拒食時など飢餓状態が続くと、心で食事を拒んでいても、身体は食べ物を欲し、過食になります。

すると、脳内のドーパミン回路が異常に高ぶり、さらには脳内麻薬物質を放出させるそうです。

飢餓状態で高カロリーのものや甘いものを食べると、一次的にドーパミンが大量に分泌され、身体的には快楽なのですが、意識は食べてしまったことを後悔して飢餓状態を続けようとします。
(過食嘔吐をしようとする、など。)


身体は、回復をするために何としてでも食べ物を摂取しようとし、その合間でドーパミンなどの脳内麻薬物質の大量分泌が起き、薬物依存のような状態になっていきます。


心が傷いてしまったために、脳が正常に動かなくなり、食欲のコントロールができなくなってしまうのです。
『過食や過食嘔吐はクセになる』、というのはこのような状態に陥ってしまうからです。
 

過食や過食嘔吐という行動は、アルコール・薬物依存の人たちが麻薬や覚醒剤などに溺れることと似てはいますが、法を犯してまで現実から逃げている訳ではありません。(窃盗などクレプトマニアになると話は別です)

生命の危険を賭けての拒食、嘔吐するという苦しさに耐えなければいけないのです。


たった1人で、満たされない心と身体を抱えて生きていく不安は想像以上のものです。

真っ暗な、深い森の中に迷いこんだまま、抜け出せなくなってしまう…抜け出す気力すらなくなってしまうのですから。


それほど、
『普通に生きることが辛くなってしまった』のです。

すべては、自分が悪い訳でも周りのご家族が悪い訳でもありません。

生きていくために、必然的に心と身体、脳がそんな風になってしまうのだと思います。


生きるにはこうなるしかなかったのかもしれない…
なるべくしてなったのかもしれない…
と、自分を肯定してみても良いと思います。

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