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第1子育休復帰後の後悔とモンテッソーリペアレンツ

私にはある後悔がある。それは乳幼児期の長女の子育てでのことです。


焦って余裕がなかったフルタイム復帰

第1子を2016年夏に出産。2017年春に2時間時短で育休から職場に復帰しました。私の会社は子が3歳になる前日まで時短勤務を取得できます。ただ、私は少しでも早くフルタイム勤務に戻りたいと思っていて、最終的に2019年春に予定を少し早めてフルタイム復帰しました(といっても、フレックス勤務)。

18時15分の保育延長になる直前に保育園に滑り込み、家に帰ったら18時半。それから夜の「ごはん」「お風呂」「寝かしつけ」が待っています。体調と成長を考えると、少しでも早くに子どもには眠ってほしいもの。
事をスムーズに進めるために効率重視でした。

保育園から出るときは、靴や靴下を私がはかせ、家に帰っては私が娘のコートもハンガーにかけたり、脱ぎ散らかした靴下も親が洗濯機へ。

一刻も早く家に帰りたいと、娘のやりたい気持ちに気づかず、
待ってあげられなかったことがあったと思う

子どもが成長するにつれて、本来であれば子どもがやれるはずのことに、じっくりと時間をかけて、付き合ってあげられていなかった。
やらせてあげる機会=成長の機会をうばっていたと今は思います。

このことに気が付いたのは、娘が年長の時。

小学生に向けて、自分のことを自分でしてほしいと思うようになりました。しかし、これが難しい! それはそうです。多くのことを今まで私がやってきたので、生活の基本的なことを自分でやる、自分からやる習慣が十分についていません。

ママ、怒ってなーい?

私が機会をうばってきたのに、今度は「小学生なのだから」と自律を期待する。勝手なものですよね。

娘に怒ってはいけないと思うのですが、表情まではコントロールしきれません。

特にピアノの練習。どうやったら自分からやってくれるのかで悩んだ

「ママ、怒ってない?」私の顔色を娘がうかがう。
こう、子どもに親に気づかいさせる自分を変えたいと悩んでいた中、インスタグラムやVoicyで多くのフォロワーを持つモンテッソーリ教師あきえ先生が主催する「モンテッソーリペアレンツ」の開講の話を聞きました。

モンテッソーリペアレンツ

モンテッソーリペアレンツを受講

価格は1年間で8万8千円。それなりのお値段です。

このおカネがあったら、何ができるかな。受講を終えた今は、十分に価値があると思う納得のお値段なのですが、ネットで情報を豊富に手に入れられる中、少し迷いました。

ただ、ネットにある情報は断片的。私はじっくりと自分と子どものかかわりを見つめて、知識を積み上げていきたいと思って、2022年5月末(第2子の長男1歳半の時)に申し込みました。

学んでよかった。自然にイライラが減ったこと

予想通り、子どもの月齢年齢ごとの発達特徴や、普遍的な人間の欲求、そのために環境をどうするのが良いかなど体系立てて学べました。

子どものその時期ごとの特性を知るということは、一見「ちょっといやだな」とか「めんどくさいな」とか思うコントロールできない子どもの行動に対して、「子どもの成長に必要なこと」と心から納得することにつながりました。

むやみにイライラしないで、待つことこそが子育てで必要なこと。
私が私のめざす(=自律自立した子どもになってもらう)ことに必要なことだと自分で理解しているから、イライラすることが減ったのだと思います。


1レッスンA4一枚以上にメモ。気づき、覚えておきたいことがいっぱいだった

子どもは自ら育つ力がある~自己教育力~

モンテッソーリ教育では、子どもには自ら育つ力(自己教育力)があると学びました。

子どもは試行錯誤する中で生きる力を身に着けていけるそうです。大人の役割は教えることではなく、必要な時に、環境(物的環境と自分という人的環境)を整えること。必要な時に必要なものを案内する「ガイド」。

そのためには、常に新しい目で、その時の子どもに必要なものは何かをじっくりと観察しながら、待つことが必要です。
待つのは私の苦手なことですが、その意味と重要性を知り、受講中の1年でできるようになってきたと思います。

仕事の人間関係でも役立つモンテッソーリ教育

私はまわりが気にならないタイプ。目的に向けてグイグイ自分の意見を言っていきますし、返事がないものは、躊躇なく刈り取ります。

必殺技「刈り取り」

種(質問や作業依頼)を蒔いて、芽を出し刈り取る。自分が進めやすいように、相手にそれなりの作業時間を設けて、どんどん進めていきます。(♪芽が出て膨らんで花が咲いて♪実がなるタイミングを絶妙にコントロールするイメージ)躊躇わず刈り取るためにはこのスケジュールとタイミング設定がポイントで、これがスケジュール順守でスピード感を持って仕事をしていく、私の秘訣だったりします。

一応相手のスケジュールなども配慮して、余裕を持ったスケジュールにしているものの、みんながこうした感覚で仕事を進めているわけではないですし、年齢や経験によっては私のスケジュール感とずれることがもちろんあります。

人間が " 丸くなった"

モンテッソーリペアレンツを受講し始めたのは、ちょうど育休復帰のタイミングで、その頃にメンティーを持ったり、久しぶりに部に後輩が入ったりした時期でした。モンテッソーリ教育の「観察」すること、他者を対等に見て「尊重」することが、仕事で人と関わる上でも大切にしてみました。

もちろん、それまで人を対等に見ていなかった訳でないですが、相手の状況や背景などまでそれほど気にできていなかったと思います。暖かいまなざしを向けることを子どもと同じ世にまではいかなくても、意識できました。そのおかげか、復帰後は”丸くなった”と複数の人から、何度か言われました。

モンテッソーリペアレンツの基礎コースの学びは大満足。子どもとも大人との接し方や自分が変わるモンテッソーリペアレンツ、おすすめです!

追記:そういえば、モンテッソーリ教育とはについて、記事では全然書いていませんでした。あきえ先生の記事がありました。私がまとめるより、ずっと良い!ということで、リンクを貼ります。


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