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【転職日記】2社から内定。やってみて気づいた、「転職」のおもしろさについて

総文字数2,657文字です。お暇なときに読んでください。

何度かこのnoteでも書いてはいるが、今年に入ってから本格的に転職活動を始めた。

そして、つい先日、とある建築系の企業2社から内定をいただいた。1つめは大阪で、もう1つが京都を地盤としているどちらも小さな会社である。正直なところ、面接を受けている段階で手応えがあり、後日、エージェントから「内定です!」とメールをいただいたときには、「嬉しいです!でもわかってました!」という感じだった。

ただ、これで終わりとは思っていない。当然、このさきどこにもひっかからなかったときの保険として、承諾の返事は「保留」にしているものの、さらに良い企業をもとめてもう少し受け続ける予定をしている。


持たざる者の苦しさ。

まず、今回の転職活動でいちばん感じたことは、「(建設業界においては)資格と経験が足りていないと苦労する」という当たり前の事実であった。僕じしん、偉そうに「建築」について語ったりすることもあるのだけれど、工業系の学校を卒業したわけでもなければ、資格のひとつも持っていない。

会社によっては、「20代後半にもなって資格のひとつも持っていないと、苦労するよ〜」と嫌味っぽく言ってくる面接官もいた。一方で、「資格は会社がサポートするから、あとは君のがんばり次第や!」と励ましてくれる方もいた。

学歴にかんしても、企業や面接官によって、言われることがまるで異なるので驚いた。程度の差はあれど、4年間かけて勉強した人のほうがいい、という人もいたし、お勉強よりも実務経験のほうがよっぽど大切、という人もいた。

ようは、どっちでもいいんだと思う。

そりゃあ、あるにこしたことはないのだろうけど、ないものに四苦八苦していても仕方がない。これからの僕のがんばり次第で、どうにでもなる。

ただし、それでもやはり、書類選考の段階で資格や学歴が不利になることはまちがいないと思う。僕は、この2か月半ぐらいで、合計20社以上に履歴書と職務経歴書を送っている。そのなかでとりあえず面接まで進んだのが、6〜7社ほど。確実に10社以上には書類の段階で落ちている。

結局、熱意と伝え方。あとは…

ただ、これはじぶんを褒めてもいいことだと思うのだけれど。いちど面接まで行った企業にかんしては、一応すべてが次の選考へ通過したり、あるいはそのまま内定まで進んでいる状況だったりする。途中でみずから辞退させていただいた企業も数社あるのだが。

新卒でたったの1社しか受からなかった僕の就活スペックからすると、ものすごく大きな収穫と自信になったと感じている。

その要因としては、3つあると思っている。

■ 熱意で、勝つ。

まずは、いちばん大切なこと。面接では、ハキハキと大きな声で話すだとか、扉はゆっくりと丁寧に開閉するだとか、そういうテクニックももちろん大切なのだが。

「なぜその業界を志望するのか」
「なぜ御社を志望するのか」
「あなたの強みはなんなのか」

この3大質問にかんして、とにかく熱意をもって、目をできるだけギラギラさせて答えられるか、ここに尽きると僕は思った。

■ 伝え方で、勝つ。

ただし、暑苦しくだらだらと語るだけではダメだと思っていて。とくに転職面接の序盤では、かぎりなく高い確率で、「じゃあ、これまでの経歴と自己PRをふまえて自己紹介を」と促される。

そのときに、つい熱くなって、くどくどと語りすぎてしまいたくなる気持ちは痛いほどわかる。とくにこれは序盤であることが多いので、緊張のせいでそうなりがちだと思う。

でも、僕も転職を始めるまえは知らなかったのだけれど、転職ってようは、「面接官と求職者の会話」だ。聞かれてもないことをいくら熱く語っても、面接官はいちいち内容を覚えているわけがないし、「簡潔に結論だけを話せない人」という悪い評価にもなりかねない。

そこで、僕が意識していたのは、ストーリー先読みである。

ストーリーとは、

①なぜ新卒で◯◯という会社に入ったのか。
 ↓
②そこではどんな仕事をしてきたのか。
 ↓
③なぜそこをやめたのか。
 ↓
④なぜ今回、△△という会社を志望するのか。
 ↓
⑤そこでは将来どんなことをやってみたいのか。

参考:転職面接突破法―10万人が受講した究極メソッド / 細井 智彦

この物語が、企業とうまくフィットすれば内定が出るだろうし、合わなければ落ちるだけ。ただし、落ちるといってももちろんそれじたいが良い悪いという話ではなく、その企業とは合わなかった、ただそれだけのことである。

■ 先読みで、勝つ。

熱意と伝え方だけでも十分勝てるとは思う。だけど、僕のばあいはもっと有利に進められる理由があった。

それは、自他ともに認める、僕の不可解なキャリアのおかげでもある。

改めて書くと、僕は新卒でゼネコンの所員として現場で働き、現在は大学図書館で司書として働いている。そして今回、また建築の仕事に戻ろうとしている。建設の業界に長くいる人たちは、下手したら高校から工業系の学校で建築を学んで、大学は当然のように建築学科で、ようは他の業界の世界を知らない。

さぞかし、「図書館司書」という5文字が奇妙なものに見えていたと思う。

「なぜ、前職をやめて司書になったんですか?そして、なんでまた建築に戻りたいんですか?」

僕が面接官でもかならず聞くし、実際に、100%の確率でかならずここをしつこく突かれた。

僕のばあいは特殊な例だが、提出している履歴書や職務経歴書に書いてあること、あとは面接中になにげなく発した言動などから、つぎの質問を誘導できる可能性も少なくない。

最後に。

まだ、2社の内定を承諾したわけでもないし、冒頭にも書いたが、これからもさらに良い企業をもとめてもう少し受け続ける予定をしている。

当たり前のことだが、最終的に決めるのは、たった1社だけである。5社受かろうが10社から内定が出ようが、いけるのはたった1社だけだ。

決めるのはもちろん僕じしんなのだが、その段階になったらあとはもう、心がワクワクするほうに行きたいと思う。目先の「給料」だとか、実際はどうかわからない書類上の「平均残業時間」などについ目がくらんで、判断が鈍ってしまうこともあるだろう。

それでも、やっぱり。

このさき何年、その企業で働き続けるのかはわからないけれど、たとえ数年でも「好き」を仕事にしてみたい。せっかく、好きな建築を仕事にするのだから、自分に正直になって選択したい。

努力は好きには敵わない!

あと1か月ほど、最後までめいっぱい悩みつくします!

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