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先日、図書館にて

督促、というとおおげさに聞こえるが。

図書館から借りた本は、だれであろうと返却期限までに返さなければならない。たいていの図書館では過ぎた期限のぶん、つまり延滞した日数だけ、次の本を借りることができなくなる場合が多い。

たとえば、「1月17日」までに返却しなければならない本を「1月24日」に返したとしたら。返した時点で7日間の延滞があるので、その利用者は「1月31日」までその図書館では資料を借りることがいっさいできない。

このような未返却の本をもつ利用者に、電話で「いつ返却できますか?」と聞くのが「督促」だ。

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今日はその督促をたくさんした。

たぶん、20〜30回ぐらいはかけたとおもう。本人の携帯電話がもちろん最優先だけど、たいていは繋がらないことが多い。そのときは実家にかけたり、保護者の携帯電話にかけたりもする。

どうだろう。

ここまで読んでくれたかたがどう感じたかはわからないが、「本をちゃんと返さない人」はおもってる以上にたくさんいる。

ひどい学生だと、1年以上まえに借りた本をまだ持っていて、その間いっさい連絡が取れないこともわりとあるらしい。もはや、延滞者というより失踪者にちかい。

シンプルに借りたことじたいを忘れているのか、期限が過ぎて返すのがおそろしくなってしまっているだけなのか。それこそ、本人に聞いてみないことにはわからないが、とにかく督促電話に出てくれる学生は10件に1件もないとおもう。かなしいけれどこれが現実。

そしてさらに、おどろくことがある。本人に繋がらないので保護者(たぶん母親)のかたに電話をかけた。

僕「もしもし、◯◯さんはご在宅でしょうか?」

母「むすめは今アルバイトに行っていて。」

僕「延滞している資料がありますが、いつなら返却は可能でしょうか?」

母「その本が部屋にあるのは知っていて、私もなんどか尋ねているんだけど。うん、うん、って言ってきかなくて。もしお急ぎなら大学から本を返すように言ってもらえませんか?」

と、こうくるのだ。

もはや、笑えてくる。

子どもを叱れない親、というのを目の当たりにしたとき、大学生はまだ子どもなのか?という疑問とともに、僕は東京03の「先生の家」というネタをおもいだした。
(YouTubeで検索したらたぶん出てきます。公式ch.にはありませんでした。)

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と、まあ。こういう感じで日々、人間観察をたのしみながら仕事をしている。

今日はお休み。スラムダンクの映画を観るよていです。

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