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「仕事」という言葉の定義の難しさ。

「noteのお題ほぼ全部書くチャレンジ」
~No.8 #私の仕事

「仕事」という言葉は、とても定義の難しい言葉です。私の中で。

え?そう?と思う方、
以下のものは、あなたにとって、
「仕事」ですか?「仕事ではない」ですか?

・会社員として定められた業務をこなす
・スーパーのレジ打ちのパートをする
・ファミレスの店員のアルバイトをする
・家で内職をする
・ウーバーイーツの配達員をする
・自宅で開催する料理教室の講師をする
・依頼を受けてカルチャーセンターで講師をする
・自宅でハンドメイド作品を作って販売する
・自宅の不要品を整理してメルカリで販売する
・ママ友の子どもを家で預かる
・ママ友とのランチ会の幹事をする
・ママサークルを立ち上げてイベントを企画する
・起業して事業計画を立ててイベントを企画する
・災害復興ボランティア活動に参加する
・災害復興支援の募金活動をする
・災害に遭った人の話を聞く係をする
・自治会の世話役をする
・自治会のお祭りで綿菓子担当の店番をする
・子どもの学校のPTA役員をする
・子どもの学校の旗当番をする
・道に落ちている空き缶を拾ってゴミ箱に入れる
・家の中のゴミを集めて決められた曜日時間に出しにいく
・家族(と自分)のために食事を作る
・家族(と自分)の使った食器を洗ってふいて食器棚にしまう
・家族(と自分)の洗濯物を洗濯機に入れて洗い、干し、たたんで、タンスにしまう
・子どもの散らかしたオモチャを片付ける
・子どもの音読を聞いてカードにハンコ押す
・子どもの明日の持ち物を確認してチェックする
・子どもに絵本の読み聞かせをして寝かしつける
・床に掃除機をかける
・窓拭きをする
・風呂掃除する
・トイレ掃除する
・ネットスーパーで食材を注文する
・家計簿をつける
・引き落としに備えて銀行にお金を準備する
・ペットに餌をやる
・花に水をやる

ハイ、
どこからどこまでが「仕事」
で、
どこからどこまでが「仕事ではない」
ですか?

給料や報酬をもらえるものが、「仕事」ですか?
ボランティア活動は「仕事ではない」ですか?
家事労働や子育てに関するあれこれは「仕事ではない」ですか?
無報酬ならいい加減なことしてもいいですか?
それで他の人に迷惑かけたらどう責任とりますか?
金銭的報酬の有無は、「仕事か否か」を考える上でどの程度重要な要素ですか?

ハイ、あなたにとって、「仕事」って、何ですか?

…………

…………

……ね?難しいでしょ?(笑)

私自身も、さほど親しくない幼稚園ママさんにサラッと、「お仕事されてるんですか?」などと聞かれると、「ええ、まあ、一応……(ごにょごにょ…)」みたいなことに、いつもなっちゃいます。
(うちの次女は「預かり保育も月極利用可」という、保育園的な機能も担う幼稚園に通っているため、この会話はよく発生する)

開業届を出してる個人事業主なんだから堂々と「ハイそうなんです」って言えばよいのに、何だかこう聞かれると、会社員だったりパートだったりで、外部から報酬を得ている人のことを指すような気がしてしまい、素直にハイと言えなかったりします。

これはおそらく、「仕事」という言葉が何を指すのか、みんなで曖昧なまま運用しているからでしょう。

2年ほど前に、わずかな期間ですが、キャリア教育に関する一般社団法人の「中の人」だったことがあり………

そこでは、「仕事」をこのように定義していました。

「何らかの役割を、引き受けること」
(有償が無償かを問わず)

この定義に従えば、

上に並べたものは、全て、立派な「仕事」です!!

会社員やパートとして業務をこなすのも、仕事。
ボランティア活動も、仕事。
地域活動も、仕事。
家事労働も、仕事。
子どもの相手も、仕事。
ペットの世話も、仕事。

だって、自分以外の誰かから、何らかの役割を、引き受けているわけでしょ?
(逆に言うと、「自分のためだけの行動」は「仕事」ではありません。読書するとかゲームするとかね)

なので、
「お仕事されてるんですか?」
と聞かれたら、

「ええ、やってます。いろいろと。あなたもでしょ?」

が、本来の返答。

そこで相手が、「いえいえ、私は仕事はしてませんよ。専業主婦なので~」と答えたなら、

「いや、だから、子育てや家事という『仕事』をしているわけでしょ?いつもお疲れ様です!」

と、言うべきなのです。

まあ、そう言われたところで相手はモヤつくかイラつくかどっちかなんですけどね。
「いいよね~あなたは子育てしながらでも、何かしら『お仕事』ができて~私なんて子どもの相手で精一杯な人間でダメダメで……外で働きたくても働けないし………クソーーー!」
って思考になったりするんですよ。だから、あんまり何も言わないんですが。

やはり「仕事」という言葉の定義は難しいのです。

………

………

とは言えいろいろ考えると、「仕事とは何か」を考えていく上で、2つぐらいには分けて考える方がいい気もしています。

私の感覚だと、世の中には、

①「雇われ型の仕事」
②「引き受け型の仕事」

この2種類がある気がします。

生きるために金銭を得るべく、こなした仕事量に対して相応の報酬が約束されている業務に従事するのが、「雇われ型の仕事」。雇用関係を前提にするもの。原則として雇い主の言うこと聞かないといけないもの。狭義の「仕事」。

一方、雇用関係は存在せず、社会・地域・家庭の中で発生する「誰かがやらねばならぬこと」を、誰かから頼まれる・あるいは自分の判断で引き受けることにより生じるのが、「引き受け型の仕事」。講師依頼やPTA役員のように、いつ引き受けたかが明確なものから、ゴミ捨てだの洗濯だの、どのタイミングで引き受けたのか全く曖昧なものまで、多種多様。「こういう事業が求められてるから起業する!」もこちら。広義の「仕事」。

なので、一番上に並んでるいろんな「仕事」、分類すると「引き受け型の仕事」の方がかなり多くなりそうですね。

私自身は、今誰かに雇用されているわけではないので、パズル教室の運営から、子育てサークル運営から、地域活動・家事労働・子育て関連まで、いろいろ全部含めて、「引き受け型の仕事」に従事しております。

で、興味深いのは、「引き受け型の仕事」ができる人間は、わりと自立して生きていけるけれど、「雇われ型の仕事」しかできない人間は、下手すると自立して生きていけない、という事実。

たまにいる、「自分は外で働いて稼いできてるんだから家のことは一切やらないんだ」とか言う、ひと昔前な思考の人は、「雇われ型の仕事」しかできてないわけで、自分の世話を引き受けてくれる人がいなくなると生活が行き詰まります。最低限でも、自分の世話は自分でできないと。
まあ、自分の世話や家のことを「雇われ型の仕事」としてやってくれる人を別途雇用すれば問題なく生きていけますが。それでも雇用関係が無しになると、自分が何をすべきかよくわからなくなって迷子になる恐れがあります。雇われ前提の頭の使い方しか知らないと、社会からの要請を引き受けて起業するのもたぶん難しいと思います。

ちなみに「この人は家のこと何もできないから私が全部やってあげないとダメで……」とか言う、そっち系のひと昔前な思考の人も、相手が本来やるべき「引き受け型の仕事」を奪っている可能性があり、自立を阻害する困った存在です。自覚なく良かれと思って困ったことやってる場合があるので、注意が必要です。

たまに聞く、「長年主婦してて最近働き始めたパートさんが妙に優秀」とかいう話は、その人が「引き受け型の仕事」の名手で、その力が「雇われ型の仕事」でも発揮されているのかもしれません。そしてそうした事例があること自体が、「引き受け型の仕事も立派な仕事」だという証拠となります。その「引き受け型の仕事」をしっかりやったキャリアがあればこそ、「雇われ型の仕事」もいい形でこなしていけるのでしょう。家の中で同居人の「引き受け型の仕事」を奪って自立を阻害してるぐらいなら、外で「雇われ型の仕事」に従事して力を発揮する方が良い場合もあるかもしれません。

自分が日々こなしている「仕事」のうち、
「雇われ型の仕事」はどんな内容で、1日24時間のうちそれやってる時間はどのぐらいで、どのぐらいの脳ミソ容量をそれに取られているのか?
「引き受け型の仕事」はどんな内容で、1日24時間のうちそれやってる時間はどのぐらいで、どのぐらいの脳ミソ容量をそれに取られているのか?
そして、「どちらの仕事もしていない、自分のための時間」がどのぐらいあるのか?

1度、整理してみると良いかも。
(私自身もね!)
夫婦でモヤモヤがたまってたりしたら、この分類で整理して、仕事内容や時間配分を可視化して話し合うと良いのかも。

ちなみに、「引き受け型の仕事」は、年齢問わずできるものも多いので、子どもも担い手になれます。自立を促すなら、積極的に「引き受け型の仕事」に関わってもらうと良いと思います。
もし「雇われ型の仕事」しかできない人間に育てちゃったら、完全に子育て失敗でしょう。

今年はコロナ禍で、家で過ごす時間も増え、家の中の「誰かがやらねばならぬこと」を、一緒に住んでる人間同士でいかに分担し、ストレスを減らして暮らしていけるかが重要な年になりました。

「自分が何を引き受けるか」を考えることも大事ですが、「自分が何を引き受けないか」を考えることも大切です。引き受ける必要のない仕事を引き受けるよりも、自分の時間を確保してストレスを解消する方が重要な場合もあるので。また、人にやってもらわねばならない「引き受け型の仕事」をなるべく減らす=「自分のことは自分でする」ことも重要でしょう。

そんなこんなで、「私の仕事」は何か?
私自身も、書きながらじっくり考えることになりました。
時間をかけて整理していけばいいかな~とも思います。

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ということで、今日の「noteのお題ほぼ全部書くチャレンジ」は、#私の仕事 でした。
ちょっとガッツリ書いてしまい、また疲れたので、明日はお気軽に、#スキしてみて でいきたいと思います。
なんでこんなお題企画?と思ったら、これ、スキした時に画像が一緒に出る設定をしてみて♪してみたら積極的にスキしてもらってみて♪ってことなんですね。
まだ画像とか設定してないので、明日の更新の時にはいろいろ出るようにしておきたいと思います。
(まだ今はスキしても定型文しか出ないっすよ)

ではでは、本日もご覧いただき、ありがとうございました☆

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