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【チャレンジ!ワールドカフェ】第4回「印象に残ったワールドカフェ」

今回は数々のワールドカフェの中から、印象に残ったワールドカフェについてご紹介します。

先ず一番印象に残ったワールドカフェは、目の不自由な方の参加したワールドカフェでした。

介護系のテーマで行ったワールドカフェに全盲の方がご夫婦で、付き添いの方と参加されました。
私とテーブルが一緒になった時に「そう言えば」と回覧板について話してくださいました。
お隣から回覧板が届いても、点字になっているわけではないので読めません。ですので、カタンと音がしたら、そのままお隣に渡すんです。
と仰っていました。

また最後に参加しての意見を求められたときにはスッと立ち上がり
「私は話をすることも、聴くことも出来ます。ただ目が見えないだけなのです」とお話された姿が印象的でした。

また此れは聞きかじりですが、耳の不自由な方のワールドカフェも開催されました。

その中では様々な工夫が行われたそうです。
ワールドカフェでは、ラウンドを終わる際にカフェホストが手を挙げます。
これはワールドカフェの第1発見者であるデービットアイザックスがボーイスカウトをやっていて、その作法を使ったものでした。その効果としては、どんなに広い会場でも、大きな声をかける事なく、さざ波のように音量が下がる事で自然と会話が止まる事があげられます。

では耳の不自由な方たちの場合には、どの様にしたでしょうか。
実は会場の明かりを段々落としていったそうです。
ちょっとずつ暗くなることで、自然と「会話」がおさまっていったそうです。

先ほど会話と書きましたが、話し声ではありません。
テーブルに敷かれた模造紙に文字をめっちゃめちゃ書いていきます。
話し声はせず、ただただ書く音が聞こえる。それでも熱量は確実に伝わってきたそうです。また拍手の代わりに、手をくるくる回すそう。
確かに拍手の音より華やかに見えますね。

ワークライフバランスがテーマになった時は。
つい女性活躍とかの話になりがちですが。
「働く事」は「生きる事」と同じことだと感じました。
ヒトは生きている限り、働きたい。
ただ生きているのではなく。ヒトと繋がり何かの価値を得るから、生きている。

ワールドカフェで様々な方とお話しているうちに、ふっとそう感じることが出来ました。

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