子育てにおいて、「みんなが通ってきた道なのよ」は息が詰まる。

また、怒ってしまった。

きっかけは些細なことだけど、積もり積もっていたものが爆発してしまう。

夫に対して、娘に対して、冷静になってから「なぜ、こんなことで怒ってしまったのだろう」と思うことがよくある。

そして、怒ってしまったあとは、いつも自己嫌悪。

完全に悪のサイクル。

辛くなってしまって、自分の気持ちや、家庭のことを話したときに「みんな通る道だから。」と言われるときがある。

あぁ、そうか!私だけじゃないんだ!とポジティブになれるときもある。

だけど、最近気づいた。辛いときに、苦しいときに「私だけじゃない。みんな通ってきた道なんだ」と唱えている自分に。

苦しかった。辛いのは私だけじゃないから我慢しなきゃ。と思っている自分が。

そして、みんなが通れる道が私は通れない。と思って泣きたくなった。心が押しつぶされそうだった。

人生色んなことがある。そして、過ぎてみれば大半のことは大したことではない。なぜあの時、あんなに悩んだのだろう。なぜあの時、あんなに苦しかったのだろうと思える。

ただ、あとでそう思えたとしても、当時は大問題。

みんなが通ってきた道だとしても、私は通りたくなかったのかもしれない。

みんなが通ってきた道だとしても、私は我慢したくなかったのかもしれない。

みんなが、みんなが、。

そんな言葉が、よかれと思ってかけてもらった言葉が、私を苦しめていた。

数年後、数十年後、私は誰かに「みんなが通ってきた道なのよ」と言っていないことを祈る。

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