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保護ねこ兄妹きょうのスナップ11 男の子、女の子(2020/12/28)

 寒い! 歌の文句じゃないけれど、日ごと寒さがつのります… そこで気になりだしたのが、レン&キンちゃん保護猫兄妹の夜のねぐらのこと。
 レン&キンの前に人生で2回ほどネコと暮らしたことがあるが、冬は布団にもぐり込んだり、掛け布団の上から両脚の間にはまり込んだり、いずれも一緒に眠っていたので、こんなことを心配したことはなかった。レン&キンは、いまだ抱っこされることさえ好まない。
 そこで、見た目は温かそうなシャギーのネコベッドなるものを買ってみたけれど、見向きもしない。相変わらず、暖房の消えた寝室で、キンは読書椅子、レンは葛のロッキングチェアで眠っている。ある朝、未明、キンがムクッと起き上がり、隣のロッキングチェアの肘掛けに身を乗り出しているのを目撃した。薄暗がりで目を凝らしていたら、ロッキングチェアに移動して、レンにくっついて眠った。
 この寝床の件と、悩みの種がもう一つ。それは、キンのマウンティング癖。日に何度もレンを追いかけては、首の辺りを噛んで馬乗りになる。
最初のうちは、ネコじゃらしで気を引いたり、キンの身体を押したりして制止していた。しばらく、それが起こるのは、たいがい私の目の前であることに気づく。素直にみれば、レンが助けを求めて私の元に逃げてきているように思える。ちょっと穿つと、「キンは悪い子だよ」とレンが告げ口に来ているように思えなくもない。
 おっとりとマイペースで抜け目のないレンと、パワフル・ゴッツで臆病なキン。個体差と思っていたが、雌雄の決定的な違いとも考えられる。頭をなでると、レンはフワフワ、キンはゴリゴリ。いつも居心地のいい場所で微睡んでいるレン、四六時中全力疾走で私について回り、何かに身構えているいるキン。環境に順応して居場所を確保して子孫を産み育てていく雌に対して、戦って戦って自分のテリトリーや子孫を築いて行こうとする雄。今さら気づいても遅いが、人間の男性・女性にも通じるのでは?
 キンには都会のマンション暮らし、出会うのはわずかな人間だけという環境が小さすぎるのかも知れない… 考えていると切なくなる。

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