見出し画像

3月半ばごろから、ほぼすべての業務が在宅になった。
フリーランスだから関係ない、ということはない。

私は取材で外出する他にも、オフィスに出向いて行う仕事もいくつか受けていた。

それらがすべて在宅勤務になり、取材は基本的にオンラインとなった。

ただ、ありがたいことに、仕事の量や内容には、それほど変化はなかった。

最初のうちは、オンライン取材や打ち合わせは家で行い、それ以外の書く作業は、これまで通り図書館やカフェに行ってやっていた。

だけど、まず図書館が閉鎖され、次第にカフェに行くのもはばかられるような情勢になり、カフェ自体も休店が増えてきて、すべてを家でやるようになった。

これまでは集中できなかった家での作業も、それしか方法がなくなると徐々にはかどるようになった。

取材や出社の移動時間が短縮され、睡眠時間が増えた。


それなのに、だんだん疲労感が重なっていった。

なぜか。

ひとつには、閉塞感があるのだと思う。
家から出にくい空気感とか、なんとなく制限されている雰囲気とか。

もうひとつは、パソコンの画面を見続ける疲労。
取材がオンラインになったことで、取材前後の時間もずっとパソコンの前にいることができた。

対面取材なら、訪問先を出てカフェや駅まで歩いたり、自転車に乗ったりしていた時間。その時間が、いかに目や体の休息になっていたのかがわかった。

ずっとパソコンの前にいれば、目が疲れるのは当然のこと。加えて、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなる。だから体がこわばって、疲れる。

それを感じて、意識的に、ずいぶん瞑想もした。


それでも、疲れる。

「疲労」がたまるというよりは、「疲労感」がたまっていく。

そんな中、先日久しぶりにオフライン取材が入り、数十分電車に乗った。

そのときにこんなツイートをした。

ただの駅名の写真なのに、思った以上にいいねがついて驚いた。

「自分の中が澱む」という感覚に共感した人が多かったのかな、と解釈した。(みんな芝公園駅に行きたいだけだったら面白い😂)

これまでは、移動することでムダ疲れする、という感覚の方が強かったと思う。

でも今回のことで、適度な移動はすごく大事だと実感した。

実はこの日、体調は万全ではなかった(コロナ無関係)のだけど、それでも移動によって心身が循環して、健康を取り戻している気がした。(奇しくも取材内容は健康関連)

しばらく考えて思ったのは、これは単に体を動かせばいいわけじゃないということ。

近所をランニングするとか、家で筋トレするとかでは起こらない変化だなと感じた。

物理的な移動によって、いつもと違う景色を見ることで、「澱み」が取り除かれる。

そんな心身の変化だった。

つい動きが鈍って、同じところに居座ってしまっていると感じたら、今度は能動的に、移動を取り入れてみたい。


「アスリート×ビジネス活動を応援したい」「活動理念に共感できた」「創作物に価値を感じた」という方は、よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートは取材・執筆・アスリート活動の資金にさせていただきます。