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早乙女まぶた
2017年8月28日 23:26
無数の敵が周りを取り囲んでいた。力では敵わない。逃げ道も見当たらない。それは確かに現実だったが、わたしは現実以上を生きていた。敵の敗因は明白だった。わたしが目を覚ましたら彼らは消えざるを得ないのであった。
2017年8月6日 17:55
そこに行儀良く収まっていたはずの文字が、途端におぞましい虫のように思い思いの方向へと紙面を這いずり始めた。それを観察しているといつまでもわかりあえないぼくと誰かのように泣いたり笑ったりするようになった。
2017年8月5日 06:07
もうわたしは愛されていないんじゃないかと思った矢先、夫に先立たれた。もう確認することさえできないのだと思っていたら、解剖された心臓から「I love you」と書かれた切れ端が出てきた。