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いろんな事が繋がって意味を成すんだと思うのです

好きなものが多いタイプということを散々書いてきたけれど、近頃怪しげな会に参加することが多くなってきた。
怪しいというのは非合法の意味じゃなく一般的には眉唾モノでオカルトの類。
子供の頃から怪談やUFO、宗教に予言といった目に見えないものが好きだった。
ゴールデンタイムにやっている恐怖映像に終末論、超能力的な特番が面白くて仕方ない子供でした。
90年代を振り返るとオカルトブームというものだったらしく、そりゃノストラダムスの大予言が世界旋風していた時代なので当たり前にそんなのを見聞きするわけです。
マガジンの方にも書いたけれど、子供の頃からバプテスト系の教会に通わされていた。
宗教の善し悪しは別として、身近なところにキリスト教があると周りの子供よりも生と死について深く考えるようになる。というか、現にそうなった。
死んだらどうなる?と、丹波哲郎じゃないけれど死後の世界を不思議に思う。
幼少のから水木しげるで妖怪や悪魔が面白くなって、孔雀王で仏教、密教に興味が沸き、古事記と日本書紀を読んだ。
宗像教授なんかも大好きで、夢枕獏、荒俣宏、京極夏彦辺りを読んでは今に至るわけです。
だもんで、漫画のスプリガンに出てくるオーパーツは生で目にしたいし、古代遺跡にも死ぬまでに一度は足を踏み入れたい。



仙台と言えばニアリー伊達政宗なわけで、町の造成は陰陽道に基づいていたり意外と京都や奈良のような面が多かったりするので面白い。
そんな会はスピリチュアル的な感じだけれども、予備知識があるだけに話についていけるから楽しいのです。
他所でそんな会話出来ないわ!ってことまで平然と、むしろタガが外れたくらしゃべれるし詳しい人がいたりして知らない事まで聞けるから楽しい。
名古屋にお住まいの佐藤さんというおじさんがいます。
占いが本業だけれど、神社巡りが趣味でミステリー系にやたらと詳しい方が仙台にやって来た。
前々から存在は知っていて配信ライブなんかも観ていたものでなんなら一度は会ってみたいひとり。
人伝に紹介してもらい仙台に来るタイミングでようやくお会いして対話が出来た。
結論から言うと、UFOの映像ってほんとにあるんだな。ビビるわ。
知らないこともいっぱい教えてもらえて楽しかったので今後も隠れた話を持っている方々とお話したいものです。



そんな話をしている中で、個人的に昔から気になって調べたりしていた「荒脛巾明神」の話をした。
皆さんご存知、荒吐ロックフェスの「アラバキ」由来はそれだそうです。
初めて名前を聞いたときになんでアラハバキ?となったわけです。“アラハバキ”は謎が多くてですね、豪族だったという説、脛(すね)の神様説、九州からやってきた人物説、遮光器土偶で表されることから宇宙人説と、まぁこれといって実体がない神様だったりする。なのに崇められている謎深いモノ。
不思議だねぇ〜と、もう中学生の決め台詞が頭に浮かびます。
中々人に話すこともないのでテンション高めで話すことが出来て何より。



そんなアラバキロックフェスは3年振りの開催ということもあり全通しで行きました!と大手を振って言いたいところが行けませんでした。
初日は諸用、2日目はイベント手伝い。なんだよと。
今年は天気に恵まれて、初日は雪、2日目は曇りのち雨、3日目は終始雨。
過去に1度だけリタイアしたことがあるのでもしも初日に行っていたら早々と帰っていたと思う。聞いたことはない、日本初の雪フェス。
もしくは最後までいないともったいないと貧乏性マインドが発動し大トリまで耐え忍ぎ、翌日からゴールデンウィークの後半は体調を悪くするという結果だったはずだ。
かれこれ2006年から毎年行ってるフェスなだけに、初めての中止延期から3年振りの開催は流石に込み上げるものがあるわけです。
最終日だけの参加だったけれどやっぱりフェスは最高。
音楽好きの宮城県民と致しましては義務的でもある行事なわけで、最早優先事項がアーティスト云々じゃなくなってる。
現地に一緒に行く友達連中とあーだこーだとしゃべったり、久しぶりに会える音楽友達がいたり、バッタリ誰かに会ったり、知らない人と知り合えたり。初見のアーティストを中心に観つつ、たまにあるレアな演出なんかに歓喜してライブの感想言い合ったりしながらなんか美味しいの食べて。
そんなのが楽しくて近年は行ってる。
規模縮小とは言えども満足だった。



今回はBiSバンドセットと郷ひろみがお目当て。
あとは流されるまま。
アタマに堂本孝平の春のヒットスタジオで爆笑しつつ、SiMで徐々に昔の感覚取り戻してBACK HORN×9mmのコラボ、GTRでラスト。
BiSは陸奥ステージに立つまでの流れをずっと見ていたから1曲目のSTUPiDの時点で泣きそうだった。というかウルっと来た。
何かカバーアルバムからやるのかなと思っていたけれどそれなかった。オリジナル楽曲のみのセットリストでそれはそれで勝負に出たカッコ良さがあって、たまらなかった。
それはそうとして郷ひろみは存在していたのですね。
氣志團万博で観れなかったので初見です。
お客さんは声出しこそしないけど登場だけで自然とどよめきが起きるくらい。そのくらいゴージャス。「郷です」で客席エリアから声が漏れる。
直前に友人と何回ジャパンって言うと思う?と冗談めかして笑っていたけど生ジャパンの一声で「うおぉぉぉ!」となるから意味が分からない興奮。
ゴールドフィンガーって裏打ち強めだったっけ?と思ったけれど、振り返ってアタマから思い出したらきっとロックフェス仕様のアレンジとセットリストだったんだろうな。
そう思うと「カッコよ過ぎる!」と、高揚感がすごかった。
いい意味で味しめて他のフェスとか出たら!と思うけど、荒吐初登場で終わってくれてもこちらとしては伝説を見たことになるからそれはそれでありがてぇ。
しかと拝ませて頂きました。



やれていなかった20周年記念を再びってテーマがあったと思う。出る予定だったけどようやく改めてというステージがいくつかあった。
最後の最後に苦言が少しだけあって。
リアルタイムで戦争があってコロナ禍でもある状況。
開催に漕ぎ着くまでの色んな想いがあったでしょう。
各ステージで各々アーティストが同じことをMCしていた。
だけど大トリのステージで名のあるミュージシャンがパフォーマンス的に戦争反対発言するのはどうなのよ。
理に叶った主義主張は全然オッケーだし、ロックに政治を持ち込めとも個人としては思う。この際、左でも右でもいい。”いい”と言うのは楽曲が全てという意味で。
ただ、そもそも反原発の人が何言ってんだろって冷めてしまった。
客にレスポンスを強めに求めたり、声出してもばれないとか言い出したり。
後日知った前日の泥酔の件なんかよりもよっぽどこれの方が不快の何ものでもなかった。
タカ派でそんなの老害でしかないわけじゃん。
まぁ100歩譲ってそれでもいいんだけど、そもそもここでフジロックのエセタイマーズをやりたいわけじゃないでしょと。
好きなミュージシャンだけどあれ自体がクソダセェと思っているので、なんかしょうもない人なんだなって思っちゃった。
他の方々のカバーが心底良かったし打ち上げを観ているみたいで面白かったけど、そこだけが妙にひっかかってしまった。
いつの間にか敏感になってしまっただけとは思いたくないな、この感覚。
さっき書いたけれど、20周年のお祝いだったはずなのにね。
ロックってなんなのさ。
そんないくつかの中でREIの「いとしのレイラ」が悶絶もの。あれを観れただけで十分おつりが貰える。



来年は開催決定しているので、声出し出来るくらいの状況になってたらいいな。
全国のフェスもリスタートして色んな話題が飛び交っている。
ただ、チケットはビバラがソールドアウトしただけで他はだいぶうまいこと行っていないという話を聞いた。
人が呼べるアーティスト頼りになってしまうのもどうかと思うのです。
フェスってそこじゃなくてエンターテイメントとしての可能性は存分に秘めているわけで、コロナ禍からの復活劇が終わればフェーズが変わるのだからそんなところに期待している。

そういえば、朝イチから雨が降り出した荒吐でポンチョを着た。
「そんな恐竜いるよね」って言われて少しだけ買うのを間違えたと思った。
ちくしょう!

2022年3,4月鑑賞作品
【新作】

アメリカン・ユートピア
THE BATMAN
モービウス
女子高生に殺されたい
オッドタクシー イン・ザ・ウッズ
ちょっと思い出しただけ
TITAN /チタン
ポゼッサー

【旧作・配信】
ルシファー(Netflix)

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