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ネバーギブアップは「招き猫」かも?マカピーの日々 #1232

マカピーです。
相変わらず「腹が減った」とミャーミャーしているネバーギブアップ。

ネバーギブアップの行動は、最初は餌を食べると直ぐに寝て体力回復をはかっているような様子でしたが、最近ではちょいちょいどこかに行っている様子です。

おそらく日中は常に電気溶接やグラインダーが回っている騒音のある場所ですから、静かな場所へ避難したくなる気持ちも分かります。

しかし、不思議な事に夜に姿が見えない事がありました。

元気になったからどこか住めそうなところへ出かけたかな?


ランさんに「こんな搾汁機作りたい」ってスケッチを渡しました

まあ、それも織り込み済みだったけどちょっと寂しい気もしました。

ところが、翌朝ちゃんと餌時になればウルサイほど、その存在をアピールして「なんだ、どっかへ行っちゃったかと思ったよ」と安心したのです。

彼女(ネバーギブアップはメスでした)の食事は、ロビンのところから分けてもらったイカンビリス(シラウオとイワシの中間的な小魚)です。

凍っていたものを少し解凍して分割して、朝晩だけでなく最近では昼も加えた3回の食事を提供しています。

ちょっと贅沢なのですが、相当衰弱していた所から飼う事になったので人間が食べる「猫まんま」のようなぶっかけ飯を食べるような餌を与えたことがないのです。

仕方なく食べやすい生魚を上げています。


甘やかしすぎとは分かっているのですが「もしかしたら、招き猫かも」というマカピーの仮説がありキャットフードも買わずに3食に魚を与えているのでした。


最初のヒントはマカピーのスケッチ。でもランさんの考えで加工が進みます

そしたら、今日の昼に沢山のお客が来たのです!

どうやら知り合いのトミーが「食事にいいところがあるから!」と工事請負の人たちを20人ほど連れて来たのでした。

嬉しい事ですが、こちらの準備がまだなのでした!

まだ痩せこけて傷も癒えていないネバーギブアップ

新コックのアピは昨日から来ていましたが、彼の登板は明朝からからです。

それで今朝のアディとの打ち合わせでは、明朝開店しても彼とアディだけでは給仕がいません。

そこで経験のあるアピの奥さんのアイダも一緒に働くことになり、その間来月4歳になるアジンはマカピーが面倒見る事になったんです。

おいおい、マカピーが「子守」ってマジか?

でも、このチャンスを逃してなるものか!

ともかく、この事態に午後から来る予定だった以前からのバスリにも早く来るように連絡しハナさんが注文取りをしてご飯を仕掛け、アディが飲み物係をしアジズも給仕に駆り出されたのです。

バスリやヤティ(皿洗い)が来るまでの間、急遽アピがコックとして仕事を開始、アイダも給仕を始める事になったのでした。


すべての条件が揃うって事は殆どありませんね(笑)

このタイミングで客が来ることを予期していませんでしたが、ハナさんが言葉巧みに接客をしながら飲み物を提供している間に何とか食べ物の注文を受け対応する事に成功したのです。

おお、みんなそれぞれ、やるじゃん!

実はバスリが以前働いていた大きな町のレストランのコックからの情報でその町のあるレストランが売りに出ているというので、月曜日にアディとハナさんの3人で見に行って来たのです。

住宅地に近い商業地区にあるレストランでおそらく10年以上やっているぶっけんでした。

二階建ての商業区画の中にあり、アディキッチンの5倍ほどの面積を持っていて、コック一人、給仕、それに飲み物担当の気の弱そうな3人の中年男性がいました。

実は彼らとは違う、女性のオーナーがその後登場して話をするのですが、一番最初にハナさんが彼女に向かってこう言ったのです。

ハナ:「忘れるといけないから仕事の話の前に言っておくけど、あなたの顔色をみるかぎり早めに病院へ行って血液検査をすべきよ。何もなければいいけど。あ、わたし医者なの!」
オーナー:「え、そうなの?でもどうしてレストランの仕事を?」
ハナ:「こちらにいるアディのレストランを改装開店したばかりなの。実は半島マレーシア側で私自身がレストランを経営した事もあるのよ」


ランさん特製の搾汁機!でも一滴も搾れなかったのは乾燥しちゃったから?

ハナさんは、オーナーにどうしてこの物件を売りに出したのか尋ねます。

オーナー:「家族がペナン州に移住するのでこの店を手放すことになったの。11月には私も向こうに行くのでこちらの物件を片付けをしなくちゃいけないの」
ハナ:「でも、あなたはサバの人よね」
オーナー:「そう家族もこちらの人間。私はセンポルナ出身なの」
ハナ:「私の従弟もあちらにいるし、今の州議員の○○は私の伯父さんなの」

オーナー:「え、その議員て私の親戚よ。なんだ私達って遠い親戚なのよね!じゃああなたもバジャウ族?」
ハナ:「私はスルックだけどコタキナバル出身で、ながらく半島側で仕事をしていたの」

いろいろ話をして、話を紹介してくれたコックにも来てもらいハナさんが「あなたがこの店で働くとしたらどういうメニューを考える」などと具体的な話をし、オーナーがいなくなっても厨房の改造案等について話し合いをしました。

ちょうど雨が降って来たのですが、「商業地区のビルの良いところは、雨に濡れない通路が広いので、ここは夜にテーブルを出して海鮮料理をやるといいね」などと話し、この店の厨房機器もすべて居ぬきで使えるという好条件にマカピーも乗り気になったのでした。

取りあえず言い値の半額を納めれば、キーを渡して経営を開始していいという話でした。


アディキッチンに何気なく飾ってあるマカピーのビーチコーニングの額

そして、今日更に連絡があったのです。

当初の言い値から30%値引きしたうえで前金もそれまでの三分の一というオファーになったのでした。

どうやら、オーナーは本気で我々に譲りたい気持ちのようです!

実はアディキッチンの開店準備にかなりの投資をしてしまったので、資金繰りに頭を悩ませていた矢先でその申し出に嬉しくなりました。

ハナさんにネバーギブアップはもしかしたら本当に招福猫かもね!って話したら、「案外そうかもよ」と笑っていました。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。まだまだチャレンジが続くのでした!






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